メロンとスイカは同じウリ科で仲間同士!その違いや特徴について
2018.5.26
メロンとスイカは同じ仲間だと知っていますか?どちらもウリ科の野菜、甘くて美味しい旬の時期が待ち遠しいですよね。
ウリ科の植物は水分がたくさん含まれているものが多く、夏にぴったりなんです。
メロンやスイカは見た目もつる性で大きな球体をしており似ているところがありますが他にもたくさんの仲間がいるんですよ。
そんな美味しい仲間たちについてご紹介します。
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この記事の目次
メロンとスイカは仲間だった!メロンの特徴とは
メロンもスイカもどちらも甘い果物という認識ですが、実は二つともウリ科の野菜です。
では、メロンの特徴から見ていきましょう。
メロンの栽培の歴史は古く、古代エジプトなどで栽培されていたことがわかっています。しかし、メロンの栽培は気候に左右されるため、昔は暖かい地域でしか栽培が難しい果菜でした。
日本では、弥生時代にもメロンの仲間のウリが栽培されていました。大正に入ってから現在のような温室でのメロンが生産されるようになりました。
メロンは、赤肉・青肉・白肉などの果肉の色によって種類が分けられます。
またメロンの栽培方法にはいろいろあり、露地栽培やトンネル栽培、またビニールハウスやガラス温室での栽培方法があります。日本での多くは、ハウスとトンネル栽培が主流です。また、ガラス温室などでは高級なマスクメロンなどが栽培されています。
メロンにはカリウムが豊富に含まれています。果物の中でもカリウムの量はメロンが特に多いため、動脈硬化や高血圧の予防に効果的です。またカリウムには、浸透圧のバランスを調整するため、便秘やむくみ防止、ダイエットにも効果があります。
特に赤肉メロンには、βカロテンを多く含んでいるため、アンチエイジング、がんの予防、皮膚や粘膜を丈夫にし視力の維持にも効果があるといわれています。また、βカロテンにはかぜ予防にも効果的です。しかし赤肉メロンは日持ちが悪いため、日がたつと独特な臭いがしてきます。これはカロテンの臭いなのですが、現在は改良されて日持ちもよくなってきています。
メロンとスイカは仲間だけど効能には違いがある!スイカの特徴について
スイカの原産はアフリカです。中国より西から伝わったため、「西瓜」となったといわれています。日本では「水瓜」と表記されることもありますが、これはあくまで当て字です。
スイカは、きゅうりと同じ夏に実をつけるウリ科の果菜です。
スイカにもメロン同様、カリウムが多く含まれています。利尿作用や疲労の回復にも効果的です。夏バテにも効果があるといわれています。
赤肉スイカにはメロンにも含まれていたβカロテンが多く含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変化するという優れものです。視力の維持や、皮膚や粘膜・髪なども丈夫にするだけでなく、呼吸器系統を守る働きがあるそうです。
また、赤肉スイカに多く含まれているリコピンは、アンチエイジングに効果があり、呼吸器系の免疫を高めてくれるとも言われています。
スイカにはシトルリンという成分が含まれていますが、未成熟のスイカのほうが、成熟したスイカよりシトルリンが2倍程度多く含まれています。シトルリンに血管を拡張させる効果があるため、運動能力を高めたり、血流を促す効果や、疲労回復、抗酸化作用があるとも言われています。
メロンとスイカの仲間たちをご紹介
先ほども書きましたが、メロンもスイカもウリ科の野菜です。
そんなウリ科の野菜仲間を紹介したいと思います。
「かぼちゃ」もウリ科の野菜です。
ビタミンやミネラル、βカロテンば豊富に含まれているます。
冬の野菜のイメージをお持ちの方も居るかもしれませんが、実は夏が旬の野菜です。
長期保存できるのが特徴です。保存中にβカロテンが増えるため、ビタミンを多くとることが出来ます。
またウリ科の植物といえば、「きゅうり」ですね。
きゅうりは、世界一栄養がない野菜としてギネスに載ったほど栄養価が低いことで有名です。ほぼ水分で出来ています。しかし、少量ですがカリウムやβカロテン・ビタミン・ミネラルなども含んでいます。
ニガウリ(ゴーヤ)もウリ科の植物です。独特な苦味には、苦手な方も多いと思いますが、苦味の成分であるもモモルデシンが胃液の分泌を促して食欲を増進させてくれるます。また、ミネラルや加熱しても壊れにくいビタミンCを含んでいるため、夏バテ防止に効果があります。夏には積極的にとりたい野菜です。
美味しいメロンとスイカを選ぶときはココをチェック!
メロンは4月頃から夏の間まで出回ります。一番流通量が多いのが5月~7月頃です。
ネットメロンを選ぶ際には、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。
網目模様がくっきりと盛り上がり、均一に張っているものを選びましょう。均一に張っている網目は、中身の果肉がしっかりと育って充実している証拠です。
網なしのメロンの場合は、バランスの取れた形のもの、色の変色や斑点・濃いスジがないものを選んでください。またずっしりと重みのあるメロンは中身がしっかりと詰まっています。果肉も肉厚で、メロン自体の甘みも凝縮されていているため栄養価も高いです。メロンのお尻部分も確認してみてください。1円玉程度の大きさになっていると良いでしょう。
スイカは4月から9月頃まで出回ります。
スイカを選ぶ際には、外の模様がはっきりしているものを選びましょう。黒と緑の模様部分の凹凸があるほど良く熟れているため、甘みがあります。また持ってみてずっしりと重いものを選ぶと良いでしょう。
メロンとスイカは果物じゃなく野菜なんです!
メロンもスイカも果物だと思っている人も多いと思いますが、実は野菜の仲間なのです。
メロンとスイカが果物か野菜であるかどうかは、生育状態によって分けられます。果物の定義は、木になるかどうかです。
メロンもスイカも種をまいて、葉やつるが伸びてそこに果実がなります。つまり木になるわけでわないので、野菜なのです。
イチゴも同じように、苗で育てるため木にはなりません。よって、メロンやスイカと同じようにイチゴも野菜の仲間なのです。
スーパーや果物屋さんでは、果物としてこれらの野菜は並んでいます。
おそらく食べ方や流通の問題で、メロンやスイカやイチゴは実の部分を食べます。
多くの野菜が葉や根の部分食べることが多いので、果物として流通させるほうが合っていたのでしょう。このような本来は野菜なのに果物として扱われているものは、果実的野菜と呼ばれます。