ピザの歴史について~古代発祥から日本に定着するまで
2018.5.9
ピザはイタリア発祥の食べ物ですが、もっとさかのぼると古代にはもう誕生していたと言います。
実はとても歴史のある食べ物だったのです。
日本でも今は多くのイタリアンのお店がありますが、このピザが生活に根付いた理由に宅配ピザの専門店の存在も忘れてはいけません。
ピザの歴史や名前の由来などについて調べてみました。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
アメリカの離乳食はパウチが人気!手軽なだけじゃない人気の理由
アメリカの最近の離乳食事情はパウチが主流のようです。どうしてパウチが人気なのか?その理由は手軽さだけ...
-
カレーの臭いが酸っぱい!カレーが腐ると発生する臭いと保存方法
前日に作ったカレーを食べようと思ったら、なんだか臭いがおかしい!こんな経験をしたことがある人もいます...
-
ネギの青い部分も食べよう。切り方と合うメニューとレシピの紹介
ネギの青い部分はどうしていますか?捨てているという人もいるようですが、青い部分の特徴を活かした活用法...
-
豚汁には隠し味が必要?コクを出す方法と使う豚肉の部位について
豚汁は味噌汁ではありません! ですから、味噌だけで調味してしまうと、なんだか抜けたような味の汁...
-
タルタルソースの賞味期限が知りたい。手作りの場合と保存の仕方
フライにはタルタルソースが欠かせないという方も多いでしょう。 市販のタルタルソースも美味しいで...
スポンサーリンク
この記事の目次
日本でも大人気のピザ!その歴史のルーツは古代エジプト説
子どもから大人までみんなが大好きな「ピザ」。
そのルーツはどこなのか、みなさんご存知ですか?
そのルーツを調べてみると、なんと古代エジプトまでさかのぼります。
今現在ある食べ物の中でも、歴史がある食べ物なんですね。
「小麦を石の上で挽いて粉にし、それを水に溶いて焼く」という食文化は、メソポタミア文明が発祥と言われています。
それが古代エジプト文明にまで伝承し、進化して、現在のパンの作成方法の「小麦粉を水で溶いたものを発酵させてから焼く」という方法になったといわれています。
現在もある「石窯パン」は、まさにピザの原型とも言われています。
ここから、世界に広がりをみせ、現在へとつながる小麦の食文化へ発展したようです。
また、ピザといえば本場イタリアがまっさきに思いつきますが、このイタリアでピザの原型が作られたのが16世紀。これは現在でいう「フォカッチャ」に近いものです。
この頃には、まだチーズやトマトなどはまだなかったので、はじめはごくシンプルに塩やラード、またにんにくなどをのせて焼いていたようです。
イタリアが今のようなピザの歴史のはじまり…日本にはまだまだ
ピザの歴史をみてみると、古代エジプトから始まっています。
ピザで有名な本場イタリアでは、すでに16世紀から主食として食べていたという事実がとても驚きです。
すべてはここから始まり、そして現在にいたるまで徐々に世界に広がり、現在のピザに行き着くということになります。
イタリアで「最古のピザ」として知られるものは、ピザ状の原型に、バジルや小魚のような具材をトッピングするという現在のスタイルに近いものです。
「ナポリピッツァ」という言葉を耳にしたことがある人もいるかと思いますが、この「ナポリ」というのはイタリア南部の町のことです。
この町で、トマトが栽培されはじめ、同じくしてモッツァレラチーズ(水牛の乳を加工したもの)もでき、これらをトッピングしたピザがナポリの町で食べられるようになり、ナポリピッツァの原点となりました。
日本でのピザの歴史に宅配サービスは欠かせない
現在では、当たり前のように私たちの生活の一部にある「ピザ店」。
その店舗数は、年々増加しており、家に居ながらアツアツのピザが食べられる「宅配ピザ」も有名です。
日本に最初にピザ店ができたのは、戦後のことです。
ピザを焼くのに欠かせない設備が必要だったことから、店舗数はとても少なく、隠れ家的存在だったようです。
それが、ここまで広がったきっかけは、いまや一家に一台あるといわれる「オーブントースター」です。
ピザは高温で短時間焼くことで完成します。
戦後、日本の大手メーカーがオーブントースターを開発したことで、お店はもちろんのこと、家庭でも簡単にピザが焼けるようになり、ピザは私たち日本人にもなじみのあるものに変化していきます。
1985年から1987年にかけて、日本国内初となる宅配ピザチェーン2店舗が、立て続けに出店します。
また、家庭で本格的なピザを味わいたいというニーズが増えて、1970年代にはピザブームが巻き起こります。
その後、店舗数は増え続け、いよいよ「ピザのデリバリー」の本格化が始まります。
ここで、活躍するのが三輪スクーターです。荷台が安定していること、三輪で転倒しにくいことなどが日本の道路事情にマッチし、どこの宅配ピザチェーン店でも使われるようになります。
ピザの「マルゲリータ」はこうして作られた
ピザの始まりは「ピッツァ・マリナーラ(漁師風ピッツァ)」といわれています。
マリナーラとは、イタリア語で「船乗りの」という意味する形容詞です。
ナポリで働く漁師たちがパン屋さんに「トマトをトッピングしたフォッカッチャを作ってくれ」とリクエストしたことから、この漁師たちのアイディアにちなんでマリナーラ=漁師風ピザが誕生しました。
ナポリピッツァの代表格として挙げられるのがマルゲリータ、そしてマリナーラです。
この2種類のピッツァは、ナポリピッツァの中でも歴史が深いだけでなく、シンプルでおいしい味が多くの人に愛され、今では世界中で愛され、食されるピッツァになりました。
ピザ生地の材料は小麦粉、水、塩、酵母のみというとてもシンプルなもの。
ナポリピザの特徴は、縁の部分が大きく膨らんでいることです。
高温の薪窯(なんと400℃以上!)で一気に、そして短時間で焼くことにより、表面はパリっ!中はふんわりもっちりとした食感が楽しめます。
書いているうちに、ナポリに行って食べたくなってきました(笑)。
ピッツァの名前の由来とされる有力な説は?
みなさん「ピッツァ」の名前の語源をご存知でしょうか?
この語源には諸説あるようですが、その中のひとつで「pinsa(ピンサ)」とナポリで呼ばれてたのがはじまりといった説があります。
これら意味するところは、押しつぶす、平らにする、踏みつぶすなど。
確かに、ピザは押して伸ばして平らにして作りますよね。
その後、発音も「ピッツァ」に近くなり、現在の呼び方に浸透します。
ちなみに、当時の日本はどんなことをしていたかというと、平安時代の初期で、貴族たちが優雅に暮らしていた時代です。
もちろん、この頃はまだピザ文化は入ってきていませんので、地球の裏側ではまったく違った文化だったというのも考えてみると面白いですね。
その後、日本にピザの文化が浸透し始めると、日本人の味覚に合うように様々な改良が重ねられ、現在では多くの人に愛される食として認められるまでになりました。