日本酒を最後まで美味しく楽しむ。一升瓶を開封した後の保存
2018.4.30
最近は日本酒の種類も増えて、いろんな日本酒を試してみたくなりますよね。とはいえ、一升瓶を開けるとその後の保存が不安。
実は日本酒はとてもデリケートなお酒なので、保存には注意すべき点がいくつかあります。
保存方法や注意点について調べています。どうしても飲みきれなかった日本酒は捨てずに活用する方法も紹介しますよ。
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この記事の目次
日本酒はデリケート。一升瓶は光や高温多湿を避けた保存を
「日本酒を扱う有名な酒屋さんに行ったら、なんだか薄暗かった。」
もし、あなたが行った酒屋さんが、そのようなお店だったら、そこは「大正解」です。
なぜなら日本酒は光に弱いからです。
日本酒は直射日光に長時間当たると、独特の臭いがしてくることがあります。
これは日光臭ともよばれ、その日本酒本来の味わいを失った状態です。
ですので、良いお店は、日本酒に余計な光が当たらないように、しっかり管理されています。
それから、温度と湿度も重要になってきます。
保存する場所が常に室温よりも高い場所はもちろんだめですし、温度変化が激しい場所も日本酒の美味しさも損ねてしまいます。
また、湿度が高い場所も日本酒に雑味が出て、変色も起きてしまいます。
なので、お家で保存するときは、せっかくの良いお酒が残念なっことにならないように、光があたらず、温度も一定に保たれ、湿度も高くない場所に保存しておきましょう。
よく、お酒や食べ物のラベルに「高温多湿を避けて保存しましょう」と書かれているのは、そういった理由からです。
一升瓶の日本酒。種類によって適した保存方法が違う
光が当たらなくて、涼しくて、湿度も高くないところと言えば、冷蔵庫を思い浮かべる方も多いでしょう。
「じゃあ、お酒は全部冷蔵庫。」
それは、ちょっと待って下さい。
日本酒と一口に言っても種類によっては、保存方法が異なります。
それも少し勉強していきましょう。
まず、「吟醸酒」は長い期間低温で発酵して造られたお酒です。
生酒と呼ばれ、鮮度が命ですので、冷蔵庫で保存するのが正解です。
次に「純米酒」や、「本醸造酒」は冷蔵庫に入れなくても、冷暗所で大丈夫です。
冷暗所に置いていても、そこで電気をつけたり、カーテンを開けることはありませんか?
そういったことからお酒を守るためにも、瓶を箱に入れたり、新聞紙などの紙に包んで保存しましょう。
光による劣化を避けることが出来ます。
ただこれは未開栓の場合です。
お酒は空気に触れると酸化が進み、味も落ちてきますので、一度栓を開けたら、できるだけ早く飲みましょう。
一升瓶の日本酒を開封したら保存はどうする?他のお酒についても紹介
開栓はしたものの、一升瓶のような大きい瓶は、飲みきるのは大変ではありませんか?
そんな時、保存方法と、おおよその賞味期限を把握しておけば、飲む目安となります。
それは、日本酒に限らず、ワインやブランデーにも言える事です。
まず、日本酒、ワインに分類される「醸造酒」です。
醸造酒は空気に触れると酸化が進み、味が変化します。
その日に飲みきれなかったときは、ワインセーバーを使って、中をできるだけ真空状態にしてください。
ただし、それでもワインの場合は3日ももちません。
次の日までには飲みきりましょう。
日本酒の場合はワインよりもう少しもちますが、それでも数日ほどです。
ワインほどではありませんが、早めに飲みましょう。
次に、ブランデーやウィスキーに分類される「蒸留酒」の場合です。
蒸留酒は容器に問題がなければ、長くもちます。
開封後でも1年は飲むことが出来ます。
日本酒の手軽な保存法はペットボトルに移して冷蔵庫。ただし注意点も
日本酒を冷蔵庫で保存したくても、一升瓶のような大きい瓶は、場所も取るし、そもそも他の食材などで入らないことも考えられます。
そこで、登場するのがペットボトルです。
洗って乾かしたものを使えば、大容量のお酒もペットボトルに入れれば、小分けにして保存することができます。
それにペットボトルでしたら、一度開栓された一升瓶と違い、しっかり蓋を閉めれば、横に寝かせてもこぼれる心配がありません。
ただ、ペットボトルに移すと、一升瓶のような雰囲気はなくなりますし、中には味が変わる気がすると言う方もいらっしゃいます。
味が変わることについては、ペットボトルの素材の影響もありますが、移し変えることで、空気に触れてしまうことも原因のひとつかも知れません。
ただ、それは個人差によるものもありますので、それらの点に注意していただければ、ペットボトルでも保存も悪くないと思います。
飲みきれなかった日本酒は保存をあきらめて別の活用を
飲みきれなかった日本酒は、そのまま捨ててしまいますか?
確かに味が落ちていたり、そうではなくても、飲みきるにはあまりに多すぎるときは、そのような選択もせざるを得ないでしょう。
でも、日本酒は飲む以外にも使い道はあるんです。
飲みきれなかった日本酒は料理に使う。
これは、数多くの人が選択する方法でしょう。
すき焼きや、煮物など様々な料理に活躍してくれます。
沸騰させてアルコールを飛ばせば、お酒の苦手な方や、お子様にも出すことができます。
飲みきれなかった日本酒は、スキンケアに使う。
ドラッグストアなどで、日本酒を使った化粧品などを目にしたことがある方も多くいらっしゃる事でしょう。
それを水とグリセリンを混ぜれば、自分の家でも作れるんです。
他にも、お湯を張った洗面器の中に、日本酒を適量入れたもので、洗顔して、最後に水ですすげば、洗い上がりの肌がしっとりします。
ただし、アレルギーなどをお持ちの方がこれらのことを行いますと、肌トラブルを起こしてしまいます。
必ずパッチテストをしてから、行ってください。
飲みきれなかった日本酒は、お風呂に入れる。
これももちろんパッチテストを行ってからとなりますが、日本酒風呂は保湿効果も高く、リラックスできるでしょう。
ただ、アレルギーではなくても、お酒に弱い方や、子供はそのにおいを嗅いだだけでも酔ってしまうことがありますので、注意してください。