南極のペンギンが人懐っこい理由とは?「人鳥」の生態
2018.11.17
南極のペンギンは人を見つけるとよってくる人懐っこい性格のようですが、なぜこのような行動を取るのでしょうか?
気になるペンギンの生態とはどんなものなのでしょう?
極寒の南極ですが、こんな可愛いペンギンに会えるのなら一度は行ってみたいような気もしますよね。南極でペンギンに会ったときに気をつけることを紹介します。
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この記事の目次
南極のペンギンが人懐っこいのはどうして?
南極で繁殖できるペンギン
- 皇帝ペンギン
- アデリーペンギン
南極には数種類のペンギンがいますが(ヒゲペンギン、マカロニペンギン、ジャンツーペンギンなど)これらは南極に比べ温かい南極半島とその周辺の島々で繁殖し、南極で繁殖できるペンギンは2種だけになります。
ペンギンが産める卵は1~3個で、オスメス交互に卵を温めます。
ほとんどの天敵は海中のアザラシ、シャチ、サメで陸上の敵といえばオオトウゾクカモメになり、ヒナが狙われやすくなります。
南極でペンギンが生き延びることができる理由
野生動物の中でもペンギンはかなり生き延びる確率が高いですが、それは陸上の肉食系動物が生息ていないことが理由としてあげられます。
極寒の地である南極で繁殖、産卵し子育てをするため、最も過酷な環境で子育てができる鳥とも言えます。
このように天敵が少ない環境だからこそ警戒心が薄く、観光客に近寄ってきて、運が良ければ一緒に遊び、写真を取れる可能性が高くなります。
それでは、どうして人懐っこいと言われているか、下記で紹介します。
南極のペンギンは人懐っこいわけではない?
南極ペンギンは人を恐れず人懐っこいということでも知られていますが、なぜ南極ペンギンは人懐っこいのでしょうか。
南極ペンギンが人懐っこいと人間が感じているだけ
そもそも人間が南極圏に出入りすることは珍しいことですので、人間が敵かどうかもわからず興味本位で寄ってきていると言われています。
つまり、人間を敵か味方が判断しているのですね・
このような行動は人間の子供にも似ている気がしますね。
誰だか何かももわからず興味本位で寄っていく姿は愛くるしいですよね。
私達にとっても南極ペンギンは珍しいですが、ペンギンにとっても私達人間は珍しいものなのです。
ペンギンが人間を何かと見極めるために行動が、人間は人懐っこいと感じているだけなんですよ。
人懐っこいように思える南極のペンギンは意外と足が速い!?
ペンギンの種類や個体差でも多少異なるのですが、南極に生息する白と黒のカラーが特徴的なアデリーペンギンで紹介します。
- 歩く速さ 時速2キロ程度
- 泳ぐ速さ 時速7キロ程度
- 横ばいで滑る速さ 時速3キロ程度
- 走る速さ 意外と早い
ペンギンは氷や雪の上で過ごすことが多いのですが、足の温度はかなり低くなってします。
実際にペンギンが冷たいと感じているかどうかは定かではありませんが、そのように低温の血液と温かい血液を交わらせ、そして羽毛と脂肪で体内の体温を保っています。
南極で生活していくには、それに対応できる体のしくみに作られているんですね。
あまりにも寒い日はペンギン同士でくっつき寒さをしのいでいますし、逆に南極に生息しているからこそ、暑さには少し苦手なようで、夏の天気が良い日には翼を広げ脇の下から体内の熱を逃しています。
南極にいる皇帝ペンギンは保育園で子育てをする
皇帝ペンギンの保育園
まるでペンギン界の保育園のような、子ペンギンだけが集団でいる群れがあります。
子供がある程度大きくなるまでは一緒にいますが、その後は親は子供から離れて餌を食べに行きます。
その際に、子供のペンギンは「クレイシ」という集団に預けられ、集団でいることで体温が保たれ天敵が近づきにくい特徴があります。
親ペンギンが戻ると子供ペンギンは一斉に鳴き声をあげ、親ペンギンは自分の子供がどれか鳴き声を聞き分けることが可能です。
ある程度子供に餌を与え続けた親はいっさいこなくなります。
そうするとお腹を空かせた子供が親の後を追いかけ海に向かって飛び出すのです。
いわゆる、これがペンギンの巣立ちです。
しかし、海に向かうまでの天敵はオオトウゾクカモメです。
このオオトウゾクカモメに打ち勝つ強いヒナが大人へとなっていくのです。
南極のペンギンを見に行くときの注意点
- 餌を与えない
- 野生動物に触らない
- 物を持ち込まない、持ち去らない
南極を訪れるカメラマンや旅行者は数多くいますが、細かいルールがあり、これらを絶対に守らなければいけません。
細かなルールは自然動物、自然環境を守るために決められたもので、そのルールがあるからこそ様々な動物が生息でき南極を守ることができています。
ペンギンは特に天敵の少ない環境に生息していますので、警戒心がなく人間に自ら近寄ってきます。
その姿はとても愛くるしいものですが、触ること、餌を与えるルールを徹底して守りましょう。
それは、人間の影響もないペンギンたちが人間に影響された生活になってしまわないように定められたルールです。
私達は野生の動物を見ることがあまりないですが、南極に行った際は本来の生態を活かした自然の野生動物を間近に見ることができます。
あなたにとって忘れられない貴重な経験になること間違いないでしょう。