バイアステープの縫い方のコツ!基本とカーブや角の上手な縫い方
2018.11.25
バイアステープを縫う時には、縫い目がバイアステープから落ちてしまったり、シワがよってしまったり、初心者にはちょっとハードルのアイテムです。
一度ミシンで縫ったけど、失敗して縫直ししたという経験がある方も多いと思います。
バイアステープの基本の直線縫いやカーブの縫い方のコツ、90度の角の縫い方、バイアステープの繋ぎ方などご紹介します。
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この記事の目次
バイアステープの使い方!直線の縫い方のコツ
お子さんの幼稚園バッグなど作っている親御さんや趣味で手芸をしている方の直面しやすい壁がバイアステープの縫い方だと思います。
バイアステープは生地の端の処理と同時にアクセントにもなってくれるすぐれものですが縫い付け方が独特でコツを掴むまではなかなか難しいです。
そこでバイアステープを上手に縫い付けるコツを紹介していきたいと思います!
まずバイアステープには二種類あるというのをご存知でしょうか。
バイアステープは『両折れタイプ』と『ふちどりタイプ』の二種類に分かれています。
両折タイプは主に見返しの処理などに使用されています。
直線を縫うときに使用したいのは『ふちどりタイプ』ですね。
お持ちのバイアステープのタイプを確認したら早速縫い付け方を見ていきましょう。
直線のバイアステープの縫い方
- バイアステープの端と布の端をまち針で留めていきます。
バイアステープと本体の布端が『中表に』なるように合わせます。
※中表とは布の表が合わさるように布を重ねることです。片側はこの時点でアイロンで折り目をつけておくと後から縫いやすくなります。 - 直線に縫っていきます。
端から同じ幅で直線に縫っていきます。
ポイントは『同じ幅で』縫うことです。押え金の端などを目安にしてまっすぐ縫いましょう。 - アイロンでプレスします。
片側の直線が縫えたらバイアステープで布端をくるむようにしてアイロンを使ってバイアステープを折ります。
しっかりと折り目をつけておきましょう。 - 布のきわに落としミシンをかけます。
表側からミシンをかければ出来上がりなのですが、
このときに『バイアステープの上ではなくきわを縫う』ことがポイントです。
このテクニックを『落としミシン』といいます。
※落としミシンではなくステッチをするというテクニックもあります。その場合はバイアステープの上を縫います。用途によって使い分けましょう。 - しっかりと縫い付けられていることを確認したら直線のバイアステープ縫い付けは完了です。
この落としミシンというテクニックは縫い代を落ち着かせるとともに、補強の役割も担っています。
表からミシンを掛けることで裏側のバイアステープを本体に縫い付けることができるのですね。落としミシンは補強してくれる上に縫い目が目立たないという利点も持っています。
バイアステープの縫い付けは慣れていけばすぐにレベルアップできますので、どんどん縫って慣れていきましょう。
バイアステープのカーブの縫い方のコツ
直線が縫えたらカーブの部分が残っている、なんてこともあるかと思います。
エプロンなどはカーブの部分が多いためなかなか手強いですね。
カーブのバイアステープの縫い付けは直線よりもちょっとだけレベルアップした作業です。
こちらもポイントをおさえて、しっかりと縫い方をマスターしましょう。
カーブ部分のバイアステープの縫い方
- カーブの部分にも直線と同じようにまち針で固定を行います。
※落としミシンをする際はそのように処理しましょう。 - 縫いはじめるときは直線からカーブに差し掛かる辺りから針を落としていきましょう。
- ゆっくりとした速度でミシンを進めながら、『布地のゆるみを押さえつつ』縫います。バイアステープを噛まないようにゆっくりと慎重に縫っていきましょう。
- 反っているカーブの部分、凹んでいるカーブの部分も同じように慎重にバイアステープを噛まないように進めていきます。
慎重に行っていれば意外と簡単にカーブ部分のバイアステープを縫い付けられたのではないかと思います。
バイアステープの縫い方のコツ…90度の角の処理方法
カーブの部分もあれば直角に折れ曲がる部分ももちろんバイアステープで囲むこともあります。
こうした部分は更にちょっとしたポイントでしっかりと縫い付けることができます。
基本のやり方も取り入れつつ、ちょっとした工夫をしたりしつつ縫っていきましょう。
直角部分のバイアステープの縫い方
- 縫いはじめの位置にバイアステープを巻いていきます。
折れ曲がった部分の布地の端にピッタリと合わせてバイアステープを巻いていきます。
合わせたらまち針で固定しておきましょう。 - 合わせたら角の部分の処理をしていきます。
角の布をしっかりと押さえながらバイアステープを曲げます。
角に合わさったらまち針で一度固定し、『必要のない部分を角に押し込んで』いきます。
折り紙などど同じような要領で行うとうまくいくと思います。
※角に重なるバイアステープができるだけ90度になるように押し込みましょう。 - 直角部分の処理ができたらずれないようにしっかりとまち針で固定します。
※このときまち針で固定するのは『表側のバイアステープと布地』だけです! - 表面の直角の処理が終わったら裏面も同じように直角部分の処理を行います。
注意点は先程と同じポイントです。しっかりとまち針で固定を行います。 - 直線など他の部分と直角部分の『バイアステープの縫い代の重なりは2センチずつ』です。
縫い代が短いまま縫い合わせるとバイアステープが布地よりも余ってしまい、
また縫い代が短いまま縫い合わせてしまうとバイアステープが足りなくなったりしてしまいます。
布地の突っ張りになる原因になったりしますので長さをよく確認してから縫い始めましょう。 - 他の部分とバイアステープをつなぐ処理をしたら直角部分を縫い始めます。
※つなぐ際にもポイントがありますので、下記項目をご覧ください。 - バイアステープをつなぐ処理をした部分から角に向かって縫い始めます。
直線を縫うときと同様の処理にしたい場合はバイアステープの裏だけを縫い付けるようにして始めましょう。 - 角の部分まで差し掛かったら『押し込んだ部分をしっかりとおさえながら縫って』いきます。
- 角の頂点まで来たところで一度ミシンを止め、ミシン針をしっかりと布地に差し込んでから布を回転させます。
- 進行方向を変えたらそのまま真っすぐ縫いましょう。
しっかりと角部分のバイアステープ処理が行えたのではないでしょうか。
お気に入りの生地でバイアステープを作る作り方
バイアステープは市販のもの以外にも、ご自分のお気に入りの布地で作ることもできます。
必要な材料はお気に入りの布だけです!
バイアステープの作り方
- 布を斜めに折ります。
- 必要な幅の平行な線を引きます。
折りたたんだ布の『わ』の部分に定規で作りたい幅のバイアステープの幅に合わせて線を引きます。 - 線が引けたら線に沿って布を裁ちます。
- 同じ幅で斜めの布を切っていけばどんどんバイアステープが長く作れます。
- 布同士を長いバイアステープとして縫い合わせる際は、『縫い代分をあらかじめずらして縫い合わせて』ください。
※平行に布同士を縫い合わせてしまうとずれてできてしまいます。
布の端を合わせてバツじるしのような重ね方をして縫い合わせます。
端に小さく三角形の布が余れば正解です。
布を斜めに切ってつなげるだけでバイアステープは簡単にできてしまいます。
お気に入りの布地でバイアスできれば作品もレベルアップしますね。
バイアステープの長さが足りなくなった時のつなぎ方
製作中にバイアステープの長さが足りなくなってしまうことや、縫い終わりなどにこうしたつなぐ処理というものが必要になってきます。
バイアステープをつなぐ際にも処理にポイントがありますので、しっかりとおさえておきましょう。
バイアステープのつなぎ方
- 直角部分の縫い方などでもご紹介したとおり、バイアステープ同士をつなぐときには2センチずつほど縫い代の重なりが必要になります。
バイアステープをつなぐ際は邪魔になるまち針を抜いて始めます。 - バイアステープを広げ、表面同士を合わせて裏面が見えている状態で縫い始めます。
バイアステープ同士をまち針で水平に固定し、垂直な部分を縫い代1センチほどで縫っていきます。縫い始め、縫い終わりともに返し縫いはしなくて大丈夫です。
少し細かい幅で縫うほうがほどけにくいためおすすめです。 - 縫えたら余分な部分を縫い代7~8ミリほどでカットして、縫い目をアイロンで割ります。
縫い合わせの部分をしっかりとアイロンをして割り開きます。 - バイアステープがつながったらバイアステープを本体の布地と合わせてまち針で固定します。
これでバイアステープの長さが延長されたり、バイアステープで本体をしっかり囲んだりという状態にできたのではないでしょうか。
バイアステープの処理がしっかりできれば作れるものの幅も広がっていきますので、やり方を覚えて様々な布製品の創作に役立てていきましょう。