子猫の野良を捕獲する前に確認することと安全な捕獲方法について
2018.12.9
まだ生まれたばかりの野良の子猫を見かけると、かわいそうになって捕獲して自分で育ててあげたいと思ってしまいますよね。
でも、実際に捕獲するとなると、どんな手順で進めればよいのでしょうか?捕獲に成功した後でやるべきこととは?
野良の子猫を捕獲するために準備することと捕獲後にやるべきことについて詳しく説明します。
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この記事の目次
野良の子猫を捕獲する前に確認すること
母猫がいる子猫かどうか確認します。
親猫がいる子猫を捕獲してしまったら、子猫を親から引き離してしまうことになります。また、子猫を触って人間のニオイがついてしまったら、母猫は我が子とは認識しなくなり、攻撃をしかけたり育児放棄になる場合もあります。
もしも母猫も一緒に保護するつもりであれば問題ありません。
飼い猫や地域猫かどうかを確認します。
猫を飼っている人の中には、日中は自由に外に出している飼い主もいます。誰かに飼われている猫かどうかを確認してください。
また、地域猫とは地域で飼われている猫のことで、野良猫ではありません。ボランティアに保護されている地域猫は、去勢や避妊が済んでいる場合、耳にカットが入っています。もし耳がカットされていたら保護の必要はありません。わからない時は近所の方や自治体に確認してみるといいです。
見つけた猫が傷を負っていたり、痩せ細って弱っている、具合が悪そうな様子で命に関わる状態であれば、その時は急いで保護してあげてください。特に怪我や病気を考えられる場合は放っておくと命が危険ですので、母猫がいる場合でも保護して獣医師に診てもらってください。
警戒心の強そうな野良の子猫を安全に捕獲するためには
警戒心が強い野良猫は人の近くに寄ってくることはありません。無理なく安全に、周りにも迷惑をかけないように捕獲するためには、あらかじめ準備が必要です。
捕獲する時に暴れて引っ掻かれたり噛まれたりすることも考えられますので、長袖・長ズボンでなるべく肌を出さない服装にし、厚手の手袋などをすると良いでしょう。
野良の子猫を捕獲するときには、猫用の食べ物を用意します。
匂いが強めのおやつや餌を用意してください。猫用のミルクも良いでしょう。しばらくの間は食べ物を与えるだけにして、遠くから見守り、徐々に距離を縮めてみましょう。少しずつ警戒心が薄れてきて、距離が縮まってくるかもしれません。
だたし、生後1ヶ月の子猫の場合は消化器官が発達していないためキャットフードは与えてはいけません。また、人間用の牛乳も消化できないので与えないでください。
捕獲器を用意します。
捕獲する時にしか使わないので保健所や動物関係のNPO法人、動物病院などで借りるといいでしょう。捕獲器がある方が安全に捕獲することができます。
また、捕獲した後は捕獲器の中で暴れることもありますので、その場合はタオルなどをかけて外が見えないようにするといいでしょう。
近所の方にも協力してもらいます。
捕獲器やエサを設置する場合、その場所が人の土地や公共の場であるなら事前に許可をもらうことが必要です。また、捕獲器の周りにはたくさんの猫が集まってくることが考えられるので、事前にご近所の方に伝えておいた方が良いでしょう。
もし可能なら、捕獲器を一緒に見張ってもらえるようお願いしてみるのもいいかもしれません。
あと、保護した後で必要となるので、キャリーケースを用意しておいてください。キャリーケースは動物病院へ連れて行く時など移動する場合に必要となってきます。
野良の子猫を捕獲した後にやるべきこととは
野良の子猫保護できたら、キャリーケースに入れて動物病院に連れて行きましょう。
捕獲器のままでも大丈夫です。まずは子猫の健康状態を診てもらってください。
子猫は免疫力が低く、小さな病気が命取りとなる場合もあります。もしも病気をかかえていたら、すぐに治療が必要となってくることもあります。
これまで生きてきた環境を考えると、ノミやダニがいたり、お腹の中に寄生虫がいることも十分考えられます。
すでに猫を飼っている方であれば、先住猫にノミ・ダニ、感染症をうつしてしまうことを防ぐためにもなります。
保護した子猫が小さいと、まだミルクが必要なのか離乳食にしても良いのかの判断が必要となってきます。自分で排泄できない子猫なら排尿させるための世話も必要です。そのような問題点なども獣医さんからアドバイスをもらうと良いでしょう。
野良猫を捕獲するなら、覚悟が必要です
猫を保護したら、その命に責任が生じます。覚悟を決めて、最後までしっかりと面倒をみてあげてください。命がある生き物です。やっぱり無理、などと投げ出すことは出来ません。捨てたり保健所へ連れて行くことは絶対にやめてください。
猫を迎えることが出来る環境であるかを事前に考えてから保護するのは当然のことです。賃貸住宅に住んでいる場合はペット可であるか、また分譲マンションでも事前に申請が必要であったり、ペットの大きさに制限がある場合もあります。既にペットがいる場合は多頭飼いが可能かどうかも確認してください。
また、家族にアレルギーがないかどうかも注意する点です。
ちなみに、メス猫を保護した場合は、子猫が産まれても育ててあげられるのか、出産・子育てのための環境は準備してあげられるのかも考えておく必要があります。
保護したのなら避妊・去勢をすることも考えてください。
母親のいる野良の子猫を捕獲する場合の注意点とは
母猫と子猫をともに保護できるのは素敵なことだと思います。命を助けようとする行為はとても尊いものです。
捕獲する時にポイントは、まずは子猫から捕獲することです。母猫だけ先に捕まえて子猫がなかなか捕獲できないと、子猫は栄養をもらえなくなり、次第に衰弱して命に危険が及びます。
まずは素手でも捕獲器でも構わないので子猫を捕獲します。無事に保護出来たら、次は母猫を捕獲器を使って捕獲します。
そらぞれ別のキャリーケースに入れて、動物病院へ連れて行ってください。
母猫と子猫を一緒に入れた場合、母猫は子猫を守るために凶暴になり危険です。できれば別々のキャリーケースに入れて、まずは健康状態を診てもらってください。
母猫を先に捕獲したものの、子猫がなかなか捕獲できない場合もあると思います。その場合は母猫に避妊手術を受けさせ、一度子猫のところに返すという方法を考えてみてください。その場合もまた動物病院で相談してみるといいでしょう。