鳥の群れはなぜ?群れながら飛ぶ鳥の謎に迫る!
2018.10.8
鳥が群れをなして規則的に飛ぶ光景をよく目にします。
鳥はなぜ群れながら飛ぶのか、あなたも疑問に感じたことありませんか?
鳥が群れながら飛ぶのはなぜ?リーダーはいるの?複数種でも群れて飛ぶ理由とは?群れながら神秘的な動きをするのはなぜ?
これを見れば、きっと群れる鳥を見たくなるはず!
群れながら飛ぶ鳥の謎に迫ります!
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この記事の目次
鳥が群れるのはなぜ?リーダーがいるの?
野生の世界では群れを形成して生活する動物が多くいます。
鳥の多くも群れを作って集団で生活したり、海を渡ったりしますが、リーダー的存在がいないことが最近の研究で明らかになりました。
渡り鳥がV字に隊列を組んで空を飛ぶときも、先頭を飛ぶ鳥はリーダーではなく交代しながら飛んでいることがわかっています。
では、リーダーもいないのに、何がきっかけで群れが形成されるのでしょうか。
それは、ごく簡単な三つの理由があるからです。
- 仲間と同じ行動を取りたがる
周りにいる仲間と同じ行動を取ろうとするために、周囲と同じ動きをしようとするため同じ方向へ飛んでいけるのです。 - 同じ速さで移動したい
追い越しや追い抜きをしたがる人間のドライバーと違い、周りと同じ速度で飛ぼうとするため、結果的に群れが形成されます。 - ぶつからない距離を保つ
(1)、(2)で群れが形成されると、仲間とぶつからないように適度な距離を保つようにします。すると、まるでリーダーが指示したように、きれいな隊列になるのです。
なぜ鳥は複数種でも群れが作られる
森の中などにいる鳥の群れを見たことはあるでしょうか。同じ種類の鳥だけではなく、違う種類の鳥が混ざった群れを作ることもあるのです。
これは「混群」と呼ばれるもので、冬によく見られる光景です。シジュウカラなどのカラ類が何種類もの鳥で群れになっているという、見慣れない人にはとても不思議な光景です。まれにキツツキ類が混じることもあるといいます。
鳥は種類によって得意な餌場が違ったり、敵となる捕食者がいるおそれがある範囲が違うことから、異なる種類の鳥が群れになることで、効率よく餌を見つけられたり、敵から逃れやすくなるといったメリットがあるからです。
時には15種類以上の鳥が群れを作ることもあります。人間が見ると、まるでファンタジー世界のような光景ですが、鳥たちにとっては生き残るための知恵を絞った結果と言えるでしょう。
鳥の中でも綺麗な群れをなすムクドリ。なぜ神秘的な群れの動きをするの?
鳥の群れの中でも、ムクドリの群れの動きは物理学でいう「臨界点と相転移」に関する方程式で表されるような現象であるとのレポートがあります。
金属が磁気を帯びる。液体が気体になる。そういった物質の状態が瞬時に変化する場面を見るような「相転移」のような動きがムクドリの群れには見られます。
群れの中にいる個々のムクドリは「仲間が動くと自分も動く」という簡単なルールで動きます。
とはいえ、個々のムクドリにも個性があり体力などにも違いがあるので、飛行速度が全て一定になるとは限らないと、群れに現れるパターンは変化し、複雑になります。
ただ、不思議なのは群れの中で一羽が動き、それが隣のムクドリに伝播していくのは単純ですが、この変化が数十メートル、またもっと離れた場所にいる二羽が同時に引き起こすことがあります。
さらにもっと大きな群れで、ほぼ同時にこの現象が起こるタイミングがどうやって決まるのか、生理学的な部分では、まだまだ謎が多いのです。
鳥が大きな群れで移動する時は異常気象の前触れって本当?
地震などの天災や異常気象の前触れとして、動物が普段と違う行動を取るのが目撃されることがあります。
多くの動物で何らかの異常行動が報告されていますが、鳥もその一つ。
空を飛んでいたり高い木の枝に止まって過ごす鳥も、不思議なことに地震の予兆と思われる異常行動が見られることがあるのです。
- 一斉に飛び立ち、いつもよりはるかに多い群れを作って飛び回る。
- カラスなどは、激しく鳴きながら飛び回る。
- 群れで木の枝に止まるスズメが異常な大群になっていた。
こんな行動が、災害前に見られることは多くあります。
結果的に、災害は起こらなかったとしても普段は見ない鳥が大群で空を飛んでいたら「何か起こるのでは?」と不安な気持ちになってしまいますね。
鳥の群れによる被害
ムクドリは体長20数センチほどの鳥で、農地や林を中心に人家の周辺でもよく見られる鳥です。日本全国で見られ、以前は害虫を食べてくれる益鳥と考えられていました。
しかし、逆に果物などへの被害が広がったことから、現在は狩猟しても良い鳥に含まれています。
農作物への被害だけではく、東京などの大都市圏では鳴き声に寄る騒音問題や、排泄物による糞害が問題となっています。
大群のムクドリが住み着いてしまったある商店街では、機械の騒音のような鳴き声とフンが買い物客をはじめ多くの住民を困らせています。
対策として、ムクドリが仲間に危険を知らせるときの鳴き声や、点滴となるフクロウの鳴き声を録音したものを聞かせるといった方法を試しましたが、効果があるのは最初だけで、すぐに効果がなくなってしまうのです。
ムクドリと人間の知恵比べが続けられています。