北極と南極の違いは?気温や住んでいる生き物・色々な違いを解説
2018.10.9
「北極と南極の違いは何ですか?」と聞かれて「違いはコレです!」と答えられる人は意外と少ないかもしれません。地球の北と南にある北極と南極、それぞれの違いは一体何なのでしょうか。
寒いのは北極?南極?どんな動物が住んでいるの?どんな特徴があるの?
そこで今回は、北極と南極の違いとそれぞれの特徴についていお伝えします!
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この記事の目次
北極と南極には色々な違いがあります
地球は自らが1日で1回転します。これを自転といいます。この自転の軸(地軸)が地表を通るポイントが北極と南極です。
北極と南極、海と陸地の違い
北極点は海(北極海)に浮かぶ氷の上にあります。南極点は大陸(南極大陸)にありますが、その上には厚さ2800mもの分厚い氷があるのです。
北極と南極は、どちらも一面氷の世界のようにも見えますが、最低気温は南極の方がかなり低く、これまで観測された中での最低気温は、マイナス89.2℃という想像を絶する極低温です。
北極と南極の季節の違い
地球の地軸は、太陽を回る「公転面」に対して23.4度傾いているため、北極点と南極点では半年ずつ太陽に照らされ続けることになります。
北極が夏の間は南極が冬に、南極が冬なら北極は夏になります。
太陽・月・星の動く方向も逆になり、北極点では見上げると反時計回りに、南極点では時計回りになります。
太陽や月は南北の移動が少なく、星は更に南北の動きがなく横に動いていきます。そして、北極と南極では見られる星座が全く違うものになります。
天の赤道近くにあるオリオン座は、半分ずつしか見ることができないのです。
北極と南極の違い・北極はどんなところ?
北極点の周辺は小さな島が点在する凍りついた北極海
一年中、厚い氷に覆われているので海でありながら、歩いて北極点にいくことも可能なのです。
北極周辺は、ヨーロッパやカナダ、アメリカの領土が隣接し、その一部は「北極圏」の限界線内に存在しています。
北極圏では、厳しい環境にも関わらず村を作って生活する人々がいて、自然の営みとともに共存しています。
通年低い気温ながら、海流によって気候に変化もあり、北極圏ならではの動植物が生息しています。
近年絶滅が危惧されるホッキョクグマやセイウチなどの動物は、テレビや本などで目にしたことがありますよね。
北極の平均気温はマイナス20~30度。日本国内でも真冬にマイナス20~30度になる日が時々あることを考えると、思ったよりも温かいという気がしませんか?
北極と南極の違い・南極はどんなところ?
南極は北極よりも寒く、平均気温はマイナス30~60℃ほど
これまで記録された最低気温は1983年に観測されたマイナス89.2℃で、2010年には地表温度がマイナス93.2℃になったという記録もあります。
南極には世界中の国々が基地を設置して、地質・気象・天文・生物などに関する観測を行っています。日本からも常時60人ほどの観測隊が滞在しています。
食料はじめ生活できる設備があり、一度行くと最低でも3ヶ月以上は滞在してさまざまな観測を行います。
一方、北極には基地がありません。北極には南極のように大きな陸地がないので、基地を作ることができないのです。
北極は一見雪の積もった地面のようでも、その下は氷です。基地のような施設を作ったとしても、万が一氷が割れたら大惨事になってしまいますからね。
南極はどこの国の領土でもない!
南極には南極大陸がありますが、この陸地は地球上のどの国にも属しません。
人間が住むにはあまりに厳しい環境であること、分厚い氷に覆われているため資源を採掘する技術も無かったことなどから、どこの国も手を出そうとしてこなかったのです。
しかし、さまざまな技術が進んだ1908年になるとイギリスが領有権を主張しました。これを契機に、他の国々も領有権を主張したことで国同士の争いが懸念されました。
そこで、無用な国同士の争いを避けて、南極の平和利用のために各国間で「南極条約」が結ばれました。
この条約では、特定の国が南極大陸を領有することや、軍事利用の禁止、資源採掘の禁止などを定めています。
現在は、地球全体の気象に関する研究・調査や科学実験のために科学者が1000~5000人ほど滞在しています。
北極と南極に住む生き物について
北極には陸地が無いにもかかわらず、多くの動物が生息しています。ホッキョクグマ・ホッキョクオオカミ・トナカイ・ジャコウウシ、他にもアザラシやクジラやカモメなど馴染み深い動物の仲間もいます。
多くが氷の上で生活しており、海中の生き物など雪と氷しかない世界のイメージよりもずっと多くの生き物たちが暮らしています。
一方南極は、北極ほど多くの動物は生息しておらず、ペンギン・アザラシ・クジラ・カモメくらいです。大陸があるのに、動物のバリエーションは少ないのです。
北極にペンギンがいないのは少し不思議な気もしますね。ペンギンは、水中では機敏な動きを見せますが、陸に上がると動きが鈍いのです。
もし、北極にペンギンがいたらホッキョクグマなどの肉食動物の餌食になってしまうでしょう。
逆に南極では低すぎる気温によって大きな動物の餌になるものが少なく、生き残ることができないためペンギンにとっては暮らしやすい環境なのでしょうね。