チューリップの球根の正しい保存法と球根の大きさについて
2018.11.22
来年もきれいな花を咲かせるために、チューリップの球根を保存したいと考えている人も多いでしょう。
しかし、正しい保存法や注意点を理解していないと、花を咲かせることはできません。
今回はチューリップの球根の掘り上げ方法と正しい保存方法について説明します。保存法には乾燥させる方法と乾燥させない方法があるので、球根の種類によって使い分けるようにしましょう。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
チケットを電話購入する時の裏技!こうすれば電話が繋がりやすい
好きなアーティストのライブチケットを電話で購入する時、何度電話しても回線が混雑していてなかなかつなが...
-
電球が切れる原因は?長持ちさせる方法や白熱電球とLEDの違い
「この前交換したばかりなのにまた電球が切れた」など、なぜかいつも同じ場所の電球だけ切れてしまうことっ...
スポンサーリンク
この記事の目次
チューリップの球根の正しい保存法とは
チューリップは一度花を咲かせたあとも、正しい保存法を行えば翌年もきれいな花を咲かせてくれる花なので、自分でもチャレンジしてみたいと考える方も多いようです。ですが、いくら上手く球根を掘り上げたとしても、保存方法によっては花が咲かないこともあるので、ここではまず簡単な球根の保存法をご紹介しましょう。
チューリップの球根の寿命は1年から2年ほど
しっかりと正しく保存してあげることによって、長ければ4年ほどキレイな花を咲かせてくれることもあるので、出来るだけ長く楽しめるように最適な環境を作ってあげましょう。
土の中から傷を付けないように丁寧に掘りあげた球根は、ネットに入れて風通しの良い日陰に置き、そのまま乾燥させます。乾燥させている間にうっかり落としたりして傷を付けてしまうと、上手く芽が出ない場合もありますので注意しましょう。
チューリップの球根は保存法次第で来年も育てることができます
ここからは、もう少し詳しくチューリップの球根の正しい保存法をみていきましょう。
球根を保存する際のポイント
球根を掘り上げる前にしっかりと栄養補給を行うことと、球根を風通しの良い場所で保管してよく乾燥させることです。
球根を保存するまでの流れはこちらです。
- 花が咲き終わる
- 葉っぱ以外の花の茎をすべて切り取る
- かなり薄めた液体肥料を週1回ほど与えつつ、乾燥しない程度に水やりする
- 葉っぱが枯れ始めたら、丁寧に球根を掘りあげる
- 球根の根本ギリギリで茎を切り、分球(球根が分離したもの)をそれぞれ1つずつに分ける
- 土汚れをキレイに落とし、ネットに入れて風通しの良い日陰で保存する
一般的なチューリップの寿命は1~2年ですが、分球してしまうと翌年に花を咲かせるための力が不足してしまって、芽が出たとしても上手く花を咲かすことが出来ない可能性もあります。
チューリップの球根を乾燥させない保存法とは
チューリップの球根の種類によっては、球根を乾燥させないで保存した方が良い場合もあります。乾燥させてしまうと逆に弱ってしまう種類の球根もあるため、翌年も掘りあげた球根を植える予定でしたら、園芸店などで球根を購入する際にはまずはどちらのタイプの球根なのか確認するようにしましょう。
球根を乾燥させずに保存する方法
- 乾燥させる種類の球根と同じタイミングで掘り上げる
- 球根の表面に付着した土をよく乾かして払い落とす
- 園芸店やホームセンターで販売されている球根用の消毒液に浸してしっかりと消毒する
- ビニール袋の中に軽く湿らせたバーミキュライトや、乾燥したおがくずを入れ、その中に球根を埋める
- そのまま冷暗所の保存する
ビニール袋の口は完全に塞がずに、上の方に数箇所穴を開けておきます。この方法で次の植え付けの時期まで保存します。
保存したチューリップの球根の植え付け方法とは
掘りあげたチューリップの球根を風通しの良い場所で正しく保存出来たら、いよいよ今度は植え付けを行います。
チューリップは10月中旬から11月上旬頃に植え付ける
球根は植える前にまず、消毒液に15分ほど浸す
消毒が終わったら庭に直接植える際には10センチほどの間隔を空け、球根3個分ほどの深さに植えます。あまり浅く植え過ぎると、根が伸びた時に一緒に球根が土の中から飛び出てしまうことがありますのでご注意を。鉢植えの場合は根が伸びるスペースも必要なので、もう少し間隔を狭めて浅めに植えます。
この時に使用する土は、前年使ったものは使わずに、新たに用意した土を使います。市販の球根用の土か、水はけがよい有機質を多く含んだ土が理想ですが、最近ではチューリップ専用の土というものも販売されているようですので、ご参考までに。
庭植えの場合は、前年とは場所を変えるようにする
植え付けたあとは水やりがかかせません。土の表面が乾燥する前に、こまめに水を与えましょう。この時期に気温が高すぎると、発芽しないことがあるので、鉢植えの場合は屋外の日陰に置くようにします。
2月頃には徐々に芽が出始めるので、今度は日当たりの良い場所に移動させて、堆肥を追加してその後も水やりは欠かさずに行いましょう。
チューリップの球根は正しい保存法をしても小さくなる可能性があります
チューリップ以外の球根から咲く花の中には、花が咲いたあともそのまま植えっぱなしにしておいたとしても、球根が自然に分球して、翌年以降も花を咲かしてくれるという種類もありますが、チューリップの場合はなかなかそうはいかないようです。ただし、原種のチューリップの場合は、数年間植えっぱなしにしておいても、毎年キレイな花を咲かせてくれます。
また来年もキレイな花を咲かせてもらうためには、花が咲いたあとは正しく保存する必要があります。それでもやはり、分球することで植えた年よりも球根のサイズが小さくなり、翌年も花を咲かすだけの体力が残されていないことが多いため、花が咲いたとしても最初の年よりも小さめになってしまう可能性が高いです。
チューリップの球根農家では、球根を育てるために、チューリップが咲き始めた段階で花を摘み取る光景を目にすることがあります。球根を育てることを目的とするならば、やはりそれくらいしなければ、翌年キレイに花を咲かすための球根が育たないということなのでしょうね。