返信する際のマナー!「行」は「御中」に訂正しましょう
2018.7.26
書類などを返信する際は、「行」となっているものは二重線で消して「御中」に訂正するのがマナーとなっています。
しかし、何でも御中と書けば良いというわけでもありません。個人名の場合には「様」に書き換える必要があります。
メールの場合も同じなのでしょうか?
「御中」のそもそもの意味や、使い方についてご紹介します。
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この記事の目次
返信のマナーとされている「御中」の意味とは?
返信のマナーとして定着していた「御中」という言葉ですが、一体どのようなときに使うのが正しいのでしょう。
「御中」は個人ではない、会社や官庁、学校のような組織に文書を送るときに使われます。
会社に送るとき、特定の部署に送りたいときには部署名の下に「御中」を付けます。
社名や部署名の下に「様」を付けないように注意しましょう。
御中と記載する意味
「御中」は丁寧さを出すために書くと思っている人もいるかもしれませんが、本来の正しい意味はそうではなく、団体の組織に送った封書は特定の誰かではなく、誰が開封をしても構わないという意味が含まれています。
もし特定の誰かに開封して欲しいときは、名前を書けば問題がないということです。
そのとき、個人名に対しては反対に「御中」ではなく「様」を書くのが正しいです。
組織と個人で使い分けが必要なので、注意して送るようにしましょう。
返信マナー!「行」を「御中」に訂正しないのは失礼です
返信用の封筒や葉書などには、「行」や「宛」と記載されていることが多いと思います。
これは自分をへりくだって、下に言っている意味があります。
自分の属している組織や自分のことを上に言う人はいませんよね。
では、そのまま返信するとどうでしょう。
とても失礼に当たります。
敬意の意味も込めて、訂正しなければなりません。
訂正の際は先ほども説明しましたが、送り先が会社などの組織であり、尚且つ特定の誰かに送るわけではないなら「御中」と書きます。
組織の中の特定の誰かに送る場合は、
株式会社○○ △△様 というように書くと、会社の中でも宛名の人だけが開封をすることになります。
このとき、会社名の後に「御中」は付けなくて大丈夫です。
組織などではなく、個人に送るときは名前の後に「様」を付けて送ります。
手紙や年賀状を思い出してみてください。
「様」と付けて送っていると思います。
返信する際のマナー「御中」や「様」の書き方
「御中」や「様」に訂正する場合
あらかじめ記載されている「行」や「宛」を消す必要があります。
ぐちゃぐちゃに塗りつぶすような方法でも、消して訂正さえしていれば良いというわけでもありませんよね。
線を引き消すという方法が、一般的で失礼もないかと思います。
定規を使って、きれいな一直線を書かなければいけないほどの決まりはないので、よほど曲がっていなければフリーハンドで消しても問題ありません。
線は右上から左下に向かって、2本斜線を引きます。
「行」「宛」の上に線を引き、近くの場所に「御中」「様」を書きます。
縦書きの封書の場合は、消した「行」「宛」の真下か左下に書くのが一般的です。
横書きの封書の場合は、消した「行」「宛」の右側に書くのが一般的です。
きれいに消そうと修正液や修正テープを使うのはNGです。
消すということに変わりはないのに、なぜNGになってしまうのでしょう。
修正液やテープを使っての訂正は、元の相手の文面を誤りだとする行為に当たります。
失礼にもなりますし、あくまでも訂正して書き直すのは誤りを直すという意味ではなく、敬意を表すために行うことなので、修正するということはやめましょう。
「御中」と「様」の併用はしません。
個人名の記載がある場合は、「様」に訂正するだけで問題ありません。
就職活動の郵便物を「御中」に直し忘れた!マナー違反で落とされる?
就職活動を経験するまで、「御中」を付けるように組織に封書を送ったことはなかったという人もいると思います。
そのような風習も知らなかったり、慣れていないと書き忘れてしまうこともあると思います。
日本人らしい奥ゆかしさを感じるマナーなので、この機会に覚えていて損はありません。
では、「御中」を書かずに履歴書などの封書を送ってしまった場合、それだけで不採用になってしまうのでしょうか。
履歴書などの書類はしっかり書けていたのに、ここを忘れたばっかりに不採用になってしまうなんて、とてももったいないことです。
「御中」を忘れたことでマイナスな印象や評価になるかというのは、企業の採用基準や人事担当の方の価値観によっても違うと思うので、一概に言い切ることは出来ません。
しかし、その理由だけで採用・不採用を判断するというのは多くはないはずです。
人柄も見ずに判断するような企業、たくさん存在するとは思えません。
忘れないことが一番ですが、忘れてしまったからといって不採用というわけでもないと思います。
面接の場があれば、書き忘れを挽回出来るような自己アピールを心がけましょう。
就活でメールを利用する際にも、会社や部署名には「御中」を!
会社名や部署名には「御中」を、特定の個人に対しては「様」を付けます。
宛名は封書を開封する前に見る、いわば封書の顔なので失礼のないようにしましょう。
封書だけではなく、メールでも使うことが出来ます。
認識しているだけでは、絶対に間違えないというわけではないので実践していくことが一番です。
企業に対してメールを送るときは、どのように使うのが正しいのでしょう。
株式会社○○ 御中
基本的な使い方としては、封書と同じように企業名の後に「御中」を付けます。
部署や課名を付けたいときは、その後に付けます。
株式会社○○ △△部 御中
株式会社○○ △△課 御中
「御中」が途中で使われることはないので、必ず最後に付けると覚えておきましょう。
また見やすさとして、企業名と部署や課名の間には空白を入れましょう。
就職活動のときだけではなく、働き始めて取引先の会社に封書を送るときにも使いますし、社会人になった後にも役立つ知識です。