動物には人間と同じような感情はある?ない?について
2018.6.3
飼っているペットの気持ちがよくわかるというご主人はたくさんいると思いますが、動物には人間と同じような感情はないと言われると、ちょっと信じられませんよね。
では実際動物には感情がないって本当でしょうか?
ここでは動物の感情にまつわるアレコレをまとめてみました。
猫や犬の感情についても紹介しているので、気になる人はぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
動物には感情がないってウソ?本当?
人間は、楽しいことがあると笑ったり、悲しいときには泣いたり、という色んな感情を持った生き物ですが、他の動物に感情はあるのでしょうか。
よく動物をテーマにした映画などを見ていると、動物の喜怒哀楽が伝わってきて、感動したりしますが、実際はどうなのでしょうか。
科学的なデータでは、動物には感情があるとされています。
動物の子育ての映像をみても、子どもをなめたり、鳴いて呼び寄せたり、攻撃しようとするほかの動物から子どもの身を守るということを見たことがあります。
人間には、言葉があり、おもに言葉を使って相手とコミュニケーションをとりますね。
動物にもそれぞれコミュニケーションの違いはあれど、感情があるということがわかります。
ただ、人間は主に言葉(自分の国の言葉・母国語)で話してコミュニケーションをとりますが、 動物は、その動物によってコミュニケーションのとり方が違うんですよね。 鳴いて呼びかけたり、顔をなめてあげたり・・・。また子育てのしかたも違ってきます。
動物を飼ったことがある人なら、動物に感情があるということは、日々の生活でわかる場面が多くあるのではないでしょうか。
実家で飼っている犬は、うれしい時はブンブン尻尾をふって、顔も笑顔になりますし、散歩中に他の犬をなでていると、とたんに拗ねたりということがあります。
動物によっても感情表現に違いはありますが、その違いを発見するのも面白いかもしれません。
動物には感情がないということは、科学的に否定されているようです
現在では、動物に感情があるということは科学的に証明されていますが、かつては「動物に感情はない」というように否定されていました。
17世紀、フランスの哲学者である「ルネ・デカルト」は、「動物は身体的にも感情的にも感じることがない」と断言したそうです。
そこから長年にわたって動物に感情がないという説が通説になりますが、最近おこなわれた研究によれば、この説は逆だということがはっきりしています。
特に、哺乳類には少なくとも感情があるということを証明する事例があります。
例えば、ヤギ。
ヤギの顔はいつもおだやかな雰囲気で感情を示すようには見えませんが、このヤギでさえも、悲しいときには鳴き声の周波数に変化が現れたり、心拍数が変わったり、といった違いがあらわれたそうです。
また馬は、群れで行動し、その愛くるしい目をみても感情がわかりやすい動物であると想像できますが、親子で連れ立って散歩している風景を見たり、危険が迫れば逃げるなどの行動が見られます。
実際に、フランスの研究者によると、乗馬スクールで飼育する馬の200頭近くが感情のレベルと学習能力があることを示したそうです。
これは飼育環境もおおいに関係しており、屋外で自由に飼育されている馬は、個別の小屋で飼育されている馬に比べ、新しい馬に遭遇してもそんなに恐怖を感じるということもなく、落ち着いた状態だったということです。
人間にも同じことがいえますが、動物にもそれぞれいろんな性格があり、感情の表現も違うということでしょうか。
動物に感情があっても、魚には感情はない?ある?
動物に感情があることはわかりましたが、海の生物である「魚」はどうでしょう。
魚が笑ったり、怒ったり、といったことは映画では見たことがありますが、実際じゃありませんよね。あったら逆に怖いです。
しかし、ポルトガルの研究によると、その「魚」にも感情に近いものがあるということが証明されたということです!
とても驚きの結果ですね。
魚を飼っている方は、そんなに驚かないかもしれませんね。
そう考えてみると、餌をあげるときに魚が「こっちだ!こっちだ!」と言ってるかのようにたくさん寄ってきますし、魚にも立派に感情があるという事実に納得できます。
しかし、この研究、どうやって行われたのか興味ありませんか?
まさか、魚に「今、どんな気持ち?」と聞いて「餌をおくれよ」なんて答えが返ってきたのでしょうか。
研究対象になったのは、欧米では普及している「ヨーロッパヘダイ」という魚。
この100匹近いヨーロッパヘダイを用意し、魚にとって「いいこと」=「明かりが点灯するとエサがもらえる」水槽と、「わるいこと」=「水槽内のカゴが上昇し、魚たちが水面まででて苦しい思いをする」水槽に分けて、それを繰り返し行うという作業を12日おこなったそうです。
その結果、研究者が予想していたとおり、異なる環境に対し、魚たちも違う反応を見せたそうです。
「わるいこと」をされた魚の気持ちを考えると、少しかわいそうですが、この研究により、魚にも感情が存在することが証明されました。
猫には喜怒哀楽の「哀」がない?猫の感情について
いつも自由気ままでマイペースでごろごろしたり、一人で遊んだり、飼い主に甘えてみたり。そんなマイペースっぷりがたまらない「猫派」の方も多くいらっしゃるでしょう。
表情を見ると、なんとなくおなじ表情をしているように見えますよね。
犬は群れで行動する動物ですが、反対に猫は単独で生活します。
このため、他の動物に比べて表情筋が発達しなかった=無表情にみえるということです。
動物によって、感情表現が違うのも納得です。
よく、おやつがほしい猫が飼い主に甘えた声で「にゃぁ~ん」と鳴きますが、このなんともさびしそうな声は、「悲しい」という感情ではなく、「要求」の声です。
野生動物には「悲しい」という感情はなく、「悲しいから泣く」という感情は人間独自のものなんですね。
でも、愛猫の悲しげな表情を見たことがあるという人、それは「悲しさ」からくる表情ではなく、突然の環境の変化などで戸惑っている姿かもしれません。
猫に「悲しい」という感情はなくても、他の感情はもちろんあります。
飼い主を見つけて、喜ぶ表情、お気に入りのおもちゃで遊んで楽しいという表情など、愛猫の色んな表情を探してみるのもよいですね。
犬には悲しみの感情があるって本当?
人間を含め、哺乳類全般は、あらゆる環境の変化を察し、適時に対応し行動するために情動で動く動物です。
逆に爬虫類のおおくは、本能で行動します。
人間の身近な動物の犬も、やはり人間同様おなじような感情を持ち合わせています。
猫には「悲しい」という感情はないという動物学者の見解ですが、犬には「悲しい」という感情があるのでしょうか。
一番、その感情が表れるのが「自分が思っていたのと違う時(期待していたのと違う)」でしょう。
楽しみにしていた散歩だったので、急に雨が降ってきて、散歩が中止になってしまったときや、急な外出でいつもいる飼い主が一日不在になったときなど、犬は喪失感に包まれるようです。
そして、この喪失感が、人間の悲しみの感情にあたります。
飼い主に悲しいことがあったとき、落ち込んでいると愛犬も悲しそうな顔で飼い主をなぐさめているようなことがありますよね。
犬は、様々な状況を敏感に察知するので、人間のよきパートナーとして人気があるということがわかります。