薬学部の研究室は忙しいって本当?研究室選びは大切です!
2018.4.17
「薬学部の研究室は忙しい!」という噂を聞いたことがある人もいますよね。こんなうわさを聞くと、薬学部に行きたいと思っている人もちょっとためらってしまうかもしれません。
実際の薬学部っていったいどんなことをするのでしょうか。研究室はどこでもいいの?
そこで今回は、薬学部の研究室にまつわるお話と、薬剤師についてお伝えします。
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この記事の目次
薬学部の研究室は忙しい?薬学部とは
薬剤師を育成する6年制と、薬学の研究を行う4年制があり、どちらの場合も有機化学や薬科学、分析化学のような基礎薬学を学びます。
また、製薬学、医療薬学、衛生薬学などの応用薬学も学ぶようになり、この2つの分野に分かれます。
6年制の場合は1年目の時に基礎科目を中心に勉強します。その後2年目~4年目までは、薬剤師に必要な医学の基礎知識を学び、あわせて専門科目も勉強します。
病院や薬局でも調剤、製薬会社での製剤の技術、患者さんを相手にして行う服薬指導などの実習にもたくさんの時間をかけるようになります。
4年目の頃には、医学部と同じ共用試験が行われるようになり、合格することが出来た場合は5年目に病院・薬局で実務実習を行います。
これにより、チーム医療や患者さんへの対応に必要なコミュニケーション能力を磨いていきます。
6年目には卒業研究を行い、薬剤師になるための薬剤師国家試験に合格出来るように勉強していきます。
国家資格に合格することが出来ないと薬剤師になることが出来ません。6年間をかけて薬剤師国家試験合格に向けて勉強をしていくのです。
4年制の場合は、生命科学や創薬科学といった薬の研究を主に学んでいきます。
薬学部の研究室は忙しい!研究室選びは大切です
どんな研究室を選ぶかによって、その後の学生生活が変わってくるといえます。
沢山研究をして、その成果も出して、研究を思いっきり楽しみたい!という人は、充実した研究生活を送ると良いでしょう。
ですが、いざ研究室に入ってみると、想像していたのとはと違う現状が待っていることもあります。
研究室に入る前は自分の考え方とあっているかを、事前に確認しておくと良いでしょう。
「研究生活は墓場」と呼ばれるほど大変な研究室もあります。本当に大変な研究室は研究が辛く感じることもあります。
また、研究室の雰囲気というのもあり、先生や先輩方の「もっと研究しようよ」という雰囲気の研究室もあるのです。
研究を頑張りたいという人はこういう研究室を選ぶと良いですが、そうでない人はこんな研究室に入ると辛いことしかない可能性もあります。
忙しいだけじゃない!薬学部ではブラック研究室に気を付けて!
研究室の中には「ブラック研究室」と呼ばれるものもあります。
ブラック研究室の特徴
- ほぼ全員が早朝や深夜まで研究室にいる
- 「卒業させない」などと言い、強制的に実験に参加させる
- 休みでも強制的に研究室に来させる
- 夏休み、冬休み、試験休みを設けない
- 就職活動や試験の邪魔をする
- 「馬鹿」などの暴言を日常的に言う
上記のような特徴以外にも、セミナーで発表者を異様なまでに叩く、非人道的な言動を言うなどもあります。
研究室を選ぶ時は、ブラック研究室に注意しましょう。
薬剤師になりたい!国家資格の合格率
「薬剤師になりたい」という人は、薬剤師国家試験を受けて合格する必要があります。
1年に1回、3月に2日間の日程で行われている試験で、試験の内容は以下の通りです。
- 物理・化学・生物
- 衛生
- 薬理
- 薬剤
- 病態・薬物治療
- 法規・制度・倫理
- 実務
この7つに分かれていて、薬学に関しての幅広い知識を問われることになります。
この薬剤師国家試験の合格率については、厚生労働省が発表した平成27年頃の合格率を見てみると、受験した人数が14,949人に対して11,488人が合格しています。
合格率を出すと、約77%の受験者が合格したということになります。
国家試験を受験する年によっては試験の内容も異なるため、合格率が変動することもありますが、平均してみると60~80%の人が合格しています。
こうやってみてみると、意外と合格率が高いようにも思えますが、国家試験を受ける前に大学で行われる試験で合格している人が受けている試験のため、合格率が高くなるのです。
薬剤師の仕事内容や給料について
薬剤師の仕事にはどんなものがあるのでしょうか。また、どのような生活をしているのでしょうか。
薬剤師として働く場合、病院で勤務する時は夜勤があることもあります。
勤務先の例を挙げると、病院や診療所、薬局が主な勤務先になります。
製薬会社や化粧品メーカーに就職して製造管理の仕事をしたり、品質管理、研究、毒物劇物取扱責任者として働くこともあります。
勤務する時間は働く場所によっても異なりますが、病院勤務の薬剤師さんは夜勤をすることもあります。
薬剤師に求められることは「細心の注意を払うことや責任感の強さ」になります。
人の命に直接かかわる仕事ですから、専門知識や冷静な判断力が必要となり、俊敏さや集中力、注意力も必要になります。
そして何よりも、患者さんの信頼にこたえることが出来る責任感が必要になるのです。
薬剤師の収入と資格
- 収入・・・平均38万円の給与(2015年厚生労働省調査)
- 必要な資格・・・薬剤師