自分で作るスカートに必要な生地の長さと注意点について
2019.3.25
可愛い生地を見つけると、何かを作りたくなってしまいますよね。ちょっと難しそうな洋服もスカートなら簡単に作ることができそうです。
そこでスカート作りに必要な生地の長さや、注意点、生地を購入する際にポイントについてご紹介をします。
生地にはそれぞれ生地巾があるので、そちらを確認することが重要です。もしどのくらいの長さが必要か、わからなくなってしまったら、手芸店の販売員さんに相談するのも1つの方法ですよ。
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この記事の目次
スカートを作る時生地の長さはどの位あると良いのか?用尺について
スカートを作るときに必要な生地の長さを知りたいと思ったら、まずはスカートのパターンを用意するのがベストです。どんなデザインのスカートを作るかによって必要な生地の長さが変わるからです。パターンがあれば無駄なく必要な長さの生地を買うことが出来ます。
パターンが用意出来ていなくても、スカート丈と縫い代が決まっていれば基本的に生地を買うことが出来ます
ただ、スカートを作るときに必要な長さを求めるにはスカート丈だけではありません。生地の幅も関係あります。
手芸店などで売っている生地は、90cm幅や110cm幅、150cm幅など様々です。例えば、90cm幅と150cm幅では60cmも差があります。
パターンを横並びに並べて置ける場合は、長さはギリギリでも構いませんが、幅が狭くて横並びに並べられない場合は縦に並べるので長さが必要です。
スカートを作るときに必要な用尺の基本的な計算は以下の通りです。
タイトスカートを作る場合
110cm幅の生地なら、(スカート丈×2)+縫い代の合計
150cm幅の生地なら、スカート丈+縫い代の合計
フレアスカートを作る場合
110cm幅の生地なら、(スカート丈×4)+縫い代の合計
150cm幅の生地なら、(スカート丈×2)+縫い代の合計
スカートの縫い代はベルト、ウエストライン、裾につける縫い代を計算しましょう
例えばタイトスカートのベルト、ウエストラインは各1cm、裾は5cmの縫い代を付けるとしたら、110cm幅の縫い代の合計は16cm、150cm幅で縫い代の合計は8cmです。
なお初めて作る場合は、縫い代は多めとった方が失敗も少ないので、ご紹介した縫い代の合計より余裕を持って購入することをお勧めします。
直線裁ちで作る簡単スカートなら生地の長さはこの位必要
最初にスカートを作るときに必要な生地の用尺の計算方法をご紹介しましたが、初めてスカートを作る人には、少し難しいかもしれません。
長さが余る分には良いですが、もしも計算を間違って買ってきた長さが足りなかったら、必要な枚数の裁断が出来ないのでスカート丈を短くするかスカート以外の物を作るしかありません。
初めてスカートを作る時におすすめのスカート
難しい計算やパターンが不要な直線断ちで作るウエストゴムのギャザースカートがお勧めです。
ちゃんと作ろうと思うと、パターンをひく必要がありますが、ウエストゴムのギャザースカートはパターンが無くてもウエストにゴムが入るので形になります。
用意するのは、薄めの横長の長方形の生地が2枚とゴム、ミシン(または針と糸)とハサミだけです。
生地の必要な長さは、(スカート丈×2)+縫い代の合計です
生地幅も関係しますが、好みで選んでいいでしょう。出来上がりのウエストサイズにもよりますが、基本は110cm以上の幅の生地を選び、ボリュームを控えめにしたければ110cm以下の幅にするか裁断し、ギャザーをたっぷりにしたければ幅い生地を使いましょう。
スカートを作る時は生地の長さの他にも注意点があります
スカートを作るのに必要な生地の長さは、生地の幅とスカート丈、縫い代の合計で決めることが出来ると説明しましたが、必要な長さギリギリで購入しない方が良い場合も多いです。
お店で売られている生地は、織りが整っているように見えて歪んでいるものが多いです。特に耳と言われる両端は歪みの多い部分なので、一般的にここは避けて裁断します。耳以外にも歪みがある場合は、地の目直しと言って裁断する前に歪みを直す必要があります。
また、綿素材など洗濯すると縮む生地は、地づめといって一番最初に水通しをして縮ませてから裁断します。
市販の安い服でも洗濯すると胴体部分がねじれたようになってしまう物がありますが、地づめや地の目直しをしなければ、完成した後に洗濯すると縮んでしまったり歪んでしまいやすくなりますので、長さや幅の計算は余裕を持ってするのがお勧めです。
チェックなど柄物の生地を使ってスカートを作るとき
縫い目の柄が合うように柄合わせをするのがお勧めです。パターンを詰めて裁断すると柄が合わなくなってしまう場合は、パターンを余裕を持って配置しなければいけないので、余分な長さが必要になります。
生地の値段は1mいくらと販売されていますが、一見安いように見える生地でも幅が狭いと長さが必要になる場合があります。値札を見て安いと思ったのに結果的に高くなってしまうこともあるので、値段だけでなく幅と用尺から金額を計算しましょう。
ドレープが素敵なサーキュラースカートに必要な生地の長さ
初めてスカートを作るなら、直線断ちのギャザースカートが簡単でお勧めですが、慣れてきたらもっと違った形のスカートにも挑戦したくなると思います。スカートを作る上での基本が詰まっているタイトスカートなど徐々にステップアップするとバリエーションを付けられてお勧めです。
スカートに必要な生地の長さの計算方法は、形が違っても考え方は基本的に同じです。ただ、サーキュラースカートの用尺の計算は注意が必要です。
サーキュラースカートはたっぷりのドレープが素敵なスカートですが、ドレープがたっぷりしているということは、それだけ布を多く使っているということになります。
サーキュラースカートを作る場合の用尺の計算は少し複雑です
180度のパターン(バームクーヘンを半分に割ったような形のイメージ)を使う場合、
A=ウエストの出来上がり寸÷3.14÷2
B=希望のスカート丈
上記の計算で出した、(A+B+縫い代)×4の長さが最低限必要です。
生地の幅は(A+B+縫い代)×2以上の物を選ぶのがお勧めです。幅が足りない場合は前後2枚ではなく4枚接ぎで作りましょう。
生地を裁断する際には生地の向きも重要なポイントです
生地には縦と横があるのはご存知ですか?耳と水平の方向が縦、耳と垂直になる方向が横が一般的ですが、分からない場合は引っ張ってみると分かりやすいです。
縦方向にはあまり伸びず、縦方向に比べて横方向は伸びやすい生地が多いです。斜め方向はバイアスといって、一番伸びます。縦糸か横糸かによって同じ生地でも伸び率が違うので、裁断の時には注意しなければなりません。
パターンに平行線を引き、生地の布目にとまっすぐになるようにパターンを生地の上に置いて裁断しましょう。
生地の縦横斜めの布目を無視してパターンを隙間なく配置すると、計算して買ってきた布が余ると思いますが、布目を無視して裁断してしまうと、歪みや着心地に違いが出てしまいます。
余分な空間が多くなって無駄に感じるかもしれませんが、スカートを作るうえでは大切な余白だと思って下さい。