クマは冬眠中排便もせず飲まず食わずで過ごす?クマの冬眠の謎
2018.10.24
クマは冬眠をする動物だということは知られていますが、冬眠中どのように過ごしているのか気になりませんか?
特に排便。ずっと過ごす巣穴の中で排便をするのかも気になります。
クマは冬眠中排便をしているのでしょうか。クマは巣穴の中でどのように過ごしているのでしょうか。
クマの冬眠の謎に迫ります!
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
猫が着地で鳴く理由!着地できる高さと鳴き声でわかる猫の気持ち
猫が高いところから降りて着地をする時、短く鳴くことがあります。この様子を見て、どうして鳴き声を出すの...
-
犬はネイルの匂いが苦手!犬が嫌がる匂いは何?犬の嗅覚について
犬はとても嗅覚が優れていて、匂いに敏感な生き物です。犬が苦手とする匂いはたくさんあり、ネイルの匂いも...
-
野良猫が怪我をしている場合は保護する?自然治癒で見守るべきか
野良猫が怪我をしている姿を見たときには、保護するかそのまま自然治癒で治るのを見守るか、複雑な選択肢を...
スポンサーリンク
この記事の目次
クマは冬眠中排便をしているの?
冬になるとクマは冬眠するという大まかな事はわかっていても、冬眠中はどう過ごしているのか、排便はどうしているのか、わからないことがいっぱいあります。
冬眠を別の言い方をすると「冬ごもり」とも呼ばれています。
冬眠する動物は数多くいますが冬ごもりと使われるのはクマだけのような気がします。
他の冬眠する動物は人間が触ろうとも大きい物音がしようとも、起きず深い眠りに入っていることが多いですが、クマの場合はそうではありません。
クマは食料もなくなり寒くなる冬の季節には、巣穴でジッとして動かずに春までのエネルギーを保ちます。
眠りがとても浅く、物音にも敏感に反応します。
排泄については、冬眠中はすることはありません。
飲まず食わずで冬の3~4ヶ月を過ごすので、その分排便をする回数すらも自然と減るでしょうが、それにしてもそのような体が備わっているということは、やはりクマの生態は「不思議」「すごい」としか言いようがありませんね。
冬眠中クマが排便をしないのはなぜ?
冬眠中のクマがなぜ排便もしないまま過ごしていけるのか不思議ですよね。
それは冬眠中のクマの膀胱の仕組みが関係しています。
冬眠中のクマは尿を膀胱壁から再吸収し、タンパク源に代える機能が備わっています。
このタンパク源を体に溜めこむことで春まで生き延びれる体を作っているのです。
しかし、排尿や便をあまりにも体に溜めることは体にとっても大きな負担になります。
それを少しでも解消するためにクマは冬眠前に血液の流れや腸内の清潔さ、体内の様々な毒素からを守るために解毒作用のある笹を大量に食べ工夫をしています。
また冬眠前に松の脂を食べるクマが多いのですが、松の脂を食べる事で肛門を塞ぎ便がでないような工夫も行われているそうです。
このようにクマは冬眠中の排便に備えて、冬眠前に過ごしていることがわかりますね。
クマは冬眠中に排便はしないけど出産はする
クマは驚くことに冬眠中に赤ちゃんを産みます。
冬眠する多くの動物のように、冷たく固まり深い眠らず浅い眠りのまま冬を過ごすことは、この出産が影響しているのではないかという考えもあるんですよ。
クマの生態がわかってくる中で、この理由はとても理にかなっていますね。
最も寒い1月の終わりに、巣穴の中で出産し1~2頭の赤ちゃんを産み寝たまま、飲まず食わずで赤ちゃんを育てていきます。
冬の終わりが近づく3月ごろには赤ちゃんも巣穴の中でハイハイをし始めます。
この頃になるとお母さんは冬眠の終盤を迎え脂肪が減り冬眠前の体重の4分の3くらいになるといわれています。
冬眠中に飲まず食わず、そして排泄もせずに出産するというクマの生態はまだまだ謎が多く残っているんですよ。
クマなりの知恵や知識で体の発達の仕組みも考慮しながら冬の間はすごいているんですね。
クマの冬眠期間は食料の状況によって変化するって本当?
クマの冬眠の状況や期間は、基本的に冬の間の3~4ヶ月といわれていますが、その年や地域の気候や食料源によって異なることがあります。
暖かい南の地域では暖冬のため冬眠期間が少なく1~2ヵ月であるとも言われていますし、ある研究では食料があまりとれない地域や場所ではクマはよりはやく冬眠に入るということが判明したそうです。
食料がよくとれる場所では雪が降るまで食料を確保するために徘徊しているクマもいます。
この他に年齢や性別、クマの固体の大きさによっても違いがあります。
ちなみに動物園では人工的に作られた巣穴でクマを冬眠させその期間は3ヵ月間だそうです。
飼育下の動物でもその生態を守るために様々な工夫がされているんですね。
クマはどんな所に巣穴を掘って冬眠をするの?
冬眠前のクマはなんとなく巣穴の場所を決めているのではなく様々な事を考えて巣穴の場所を決めています。
川や沢など水場の近くはクマが巣穴を作りやすい
冬眠から覚めたクマは真っ先に水分補給ができるように水場の近くに巣穴を作ることが多くあります。
春先に水場でクマに遭遇する話しはよく耳にしますよね。
そして、まれに冬眠中でも水分補給に川辺に出ることがあるんだとか。
日当たりや風の向きを考えてた位置に冬眠場所をつくる
クマは冬眠中、日当たりが良く入り口から風が入り込まないような場所を選んで巣穴をつくります。
入り口や巣穴の中の床には笹や草が敷かれ、いかに温かく快適に過ごせるかを考えています。
安全性の高い場所をクマは選ぶ
人間の安全と思う場所とクマの安全と思う場所は必ず一緒だとは限りませんが、クマなりの安全な場所を見つけています。
3~4ヶ月の間、とにかくジッとエネルギーを保たないといけませんので冬眠中は邪魔されたくありませんよね。
クマの食料が豊富にとれる場所
クマがどこに巣穴を作るかは冬眠前のクマの行動に現れている事が多いです。
飢餓状態になっている冬眠後にすぐ食料にありつけるように冬眠前食料がよく取れた近くに巣穴を作ることも多いですよ。
春先に山にでる人も多くいるかと思いますが、クマと出くわさにように、これらを把握しておくといいかもしれませんね。