バラの消毒はローテーションしたほうがいい?消毒の方法とは
2018.12.1
バラが咲いてる庭ってとても豪華に見えます。
それだけバラの存在感は大きいものです。
バラには赤いにイメージを持つ人もいるでしょうが、様ざまな色のバラが存在します。
沢山の色のバラを組み合わせることで更に華やかなイメージになるでしょう。
綺麗にバラを咲かせるためには消毒することが重要になっていきます。
しかしなぜバラを消毒しなければならないのでしょうか。消毒する理由について紹介します。
バラの消毒と聞くと難しいと思う人も多くいるはずです。
初心者は消毒を散布するにはどのように撒けばいいのかも分かりません。
バラの消毒はローテーションした方がいいと聞きますが、ローテーションとは一体どういう意味なのでしょうか。
バラ消毒の基礎知識やポイントを紹介します。
綺麗なバラを咲かすためにも覚えておくといいでしょう。
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この記事の目次
バラの消毒はローテーションが有効!その理由とは
バラを育てる上で必要なことがあります。それは消毒をすることです。
多くの人がこの消毒に悩みを抱えているようなのです。
消毒をし続けると消毒に対抗力を持った菌が生まれることがあります。これを耐性菌と言います。
耐性菌が広まってしまうとその農薬を使っても効果がなくなってしまうのです。
そこで重要になってくるのがローテーション散布なのです。
薬剤に耐性を付けさせないことが有効になるものです。
ローテーション散布は輪番散布とも呼ばれ、予め作用系統の異なる数種類の殺菌剤を用意し散布のたびに違う薬剤を散布することを言います。
ローテーション散布のメリットは系統の違う殺菌剤を使うので、耐性菌を防ぐことができることです。
一般的には農業生産場面で使われる方式ですが、最近では家庭園芸にも応用できると使われるようになりました。
バラであれば黒星病が有名です。
これは症状が進んでいくと葉っぱが黄色くなり抜け落ちてしまいます。
光合成が阻害されてしまうので、その後の開花に影響する病気です。
この黒星病を防ぐためにも発生時期の5~7月、9~11月に複数の殺菌剤を散布していきます。
特に雨が多い梅雨時期などは1週間~10日毎のローテーションがいいでしょう。
バラの消毒はローテーションしましょう
消毒すると病気を防げることは理解できましたが、薬剤には種類があります。
その種類を知ることで、どの薬剤をどのくらい使用すればいいのかを理解できるでしょう。
薬剤は殺菌剤と殺虫剤、殺ダニ剤の3つに大きく分けることができます。
病気には殺菌剤を使いますし、害虫ならば殺虫剤を使用しますし、ダニならばダニ用を使用します。
殺菌剤には予防剤と治療剤という2つの種類があります。
通常治療剤を使っても予防をすることはできません。
バラの代表的な病気であるうどんこ病は3月から、黒点病は5月くらいから発症します。
ここで予防剤を使用すると効果があります。
例えば3月上旬のうどんこ病予防に合わせて予防剤を散布するだけで黒点病も同時に予防することができます。
予防剤を使う頻度は1週間に1回が最適ですが、難しいと言う方は10日~2週間に1回の散布でも問題ありません。
予防剤をまく際にはポイントがあります。
暑い日に予防剤を散布する時には2000倍まで薄めます。
というのも最高気温が25度を超えると散布する予防剤に薬害が出てしまうためです。
また予防剤は土にも軽く散布することがベターです。
予防剤は散布してすぐに効果が出るものではありません。散布を続けることで効果が発揮されます。
おおよそ2年~3年使うと病気が出づらい環境になるのです。
予防剤は葉に付着して長持ちさせる展着剤を加えると更に効果が出てきます。
バラの消毒をローテーションするのは面倒だからといって混ぜてはダメ
ローテーションで消毒することはバラを守るためには必要です。
しかし散布を面倒と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
面倒だと言っても消毒を数種類混ぜてしまうのはいけません。農薬を混用することになってしまうのです。
混用とは異なる成分の薬剤を混ぜて使用することです。
混用してしまい気分が悪くなってしまった方も少なくありません。
特に酸性の薬剤とアルカリ性の薬剤を混ぜると有毒なガスが発生します。薬剤を使用する際は注意が必要です。
よく洗剤のラベルに混ぜるな危険と書かれているものもあるでしょう。それと同様だと考えておくといいでしょう。
初めて混用をする際には試そうと思っている組み合わせは薬害が発生しないのかを事前に確認する必要があります。
バラはバラでも全てが同じ品種だと言う訳ではありません。
中には品種や温度などの環境の変化によって薬害が発生してしまうこともあります。
バラを育てる際には育てるバラのことを学んでから育てるといいでしょう。
バラの消毒にも使用する農薬には総使用回数があります。これは農薬を使っていい回数のことです。
これは農薬の種類によって回数が決まっています。農薬を使う際には十分に注意しましょう。
例え同一系統の薬剤であっても成分が異なれば使用回数までは使用可能になることもあります。
キレイなバラを咲かせるには消毒の逆算が必要
消毒の回数や時期によってバラが綺麗に咲くかどうかが決まってきます。
綺麗なバラを見たいと言う方は、消毒の回数や時期に注意しなければなりません。
綺麗なバラを咲かせるためには消毒を逆算する必要もあるようです。
バラを守るために経験者が行った体験談について紹介します。
秋バラのシーズンが終わり、葉は自然に落ちるので消毒しなくてもいいと自分で判断をしてしまった人がいました。
その結果バラが冬を迎える頃には黒点病にかかってしまったのです。
その経験から咲き終わったバラだからと言っても、消毒はきちんとする必要があるということが理解できました。
バラの中には病気にかかりやすい品種のものもあります。
例年消毒してもいつも黒点病になってしまうバラの品種を撤去した人もいました。
撤去した影響からバラの病気が減ったという方もいました。
撤去したことは残念だったけれど、結果良かったと話を伺うことができました。
バラの消毒回数の頻度を多くすることもバラが綺麗に咲くためには重要です。
以前までは2週間に1回ペースの散布だった方が、今年の3月始めから週1回にペースを変更するとバラの病気が減り綺麗にバラが咲いたそうです。
中には2週間に1回の散布でも十分という人もいます。
バラの様子を見ながら、工夫する必要があります。
バラに消毒をするときのコツやポイント
バラに消毒する時は自分の服装は自由という訳ではありません。
消毒と言うと簡単にできるイメージがありますが、農薬をまくことになりますので、しっかりとした服装でバラの消毒をする必要があります。
基本的に長袖長ズボンで皮膚に薬がつくことがないようにします。
そしてメガネや農薬防除用のマスクもあるといいでしょう。
夏の暑い時期は汗をかいてしまい大変ですが、農薬が体についてしまてはいけないので肌を守ることを忘れてはいけません。
散布後には顔と手を腕を洗い、うがいを忘れずに行いましょう。
バラの消毒を行う時間や時期もいい時期と悪い時期があります。
消毒する時間帯は夜は避けます。
散布後に葉が濡れて乾かないとべと病が発生しやすくなってしまうためです。
また雨の時期はオススメできません。
雨は病気を助長してしまい、病原菌などの活動範囲が水によって広がってしまいます。
できれば風のない日を選んで散布をするといいでしょう。
散布をする時は葉の両面がしっかり濡れるように散布します。
バラはつるが伸びるので、手がとどかない場所もあるかもしれません。
その時は噴霧器のノズルを使います。
ピューと勢いよく出るので、届きやすいのです。
ここで注意するべきなのは、細かいミスト状にすると空中に飛んでしまい効率が悪くなることです。
葉への散布が終了したら、枝や株元にも散布をします。立ち枯れ病などの防止に繋がります。