施設の看護師!働く役割は施設によって異なる
2018.7.6
高齢社会が進む中、看護師の資格をいかせる職場は病院だけではありません。安心して暮らすために「老人施設」や「福祉施設」があります。
そのような施設の看護師はどのような業務内容や役割を果たしているのでしょうか?看護師としての経験やスキルは活かすことが出来るのでしょうか?
施設での看護師の役割について調べてまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
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この記事の目次
老人施設で働く看護師の役割とは?
一般的な介護付き有料老人ホームの場合、少ない人数で勤務を行います。病院とは勤務体制が全く違うのです。
看護師は、入居者の健康チェック、体調に異変が見られたときの応急処置、病院に行くか救急搬送をお願いするかといった判断と付き添い、日常で必要な医療行為を行います。
介護や生活サポートは介護職員が行うのです。
夜勤の看護師がいない場合もあるため、緊急時のときの対応について介護職員へ指示を出したり、あるいは吸引といった医療行為を介護職員が行う場合の指導といった役割も持っています。
医師との連携が取れている施設の場合は、看護師一人の判断に任せられることも少なくありません。介護職員も看護師の指示のもと行動する場面も多いため、看護師として責任ある判断や支持出しを行わなければなりません。
責任の重さ、プレッシャーもあるため、新卒の看護師の採用ももちろんありますが、どちらかといえば、ある程度経験を積んだ看護師の採用の方が多いようです。
施設看護師をして働く!業務内容や役割は?
介護や福祉の現場は、病院といった医療現場とは全く違います。
患者を治療するわけでもなく、看護することもありません。
通常は利用者の健康を管理することが求められているため、看護師としての基本的なスキルはもちろん、経管栄養に関する知識も必要になるわけです。
社会福祉施設の場合は、さらに発達障害や知的障害に関する知識を得ることも必要になります。
高齢者相手の業務なので、当然不慮の事故や急な体調変化を起こすこともあります。看護師は医療従事者として、病院と連携して迅速に対応しなければなりません。
かかりつけ医の指示をあおったり、あるいは症状を見て救急車を呼ぶべきかどうかの判断も求められます。
不慮の事故や不測の事態に備え、異変や異常にすぐに気付けるよう、利用者の様子を見る観察力も必要になります。
施設に医師が常駐していることはほとんどありません。
そのため、何かあったときは医療の専門知識を持った看護師の判断に委ねられてしまうのです。
施設看護師の役割!介護施設で働くメリットは?
施設の看護師は入居者とコミュニケーションをじっくりとれる
病院と比べて長期間にわたってサポートするため、入居者一人ひとりとじっくりコミュニケーションを取りながら健康管理できます。
入居者と長期的に関わりたい人にとってはおすすめです。
施設の看護師は仕事バランスがとりやすい
介護施設は夜勤がない職場が多いので、勤務時間も短く家庭と仕事を両立しやすい環境ではあります。
施設によってはオンコール対応がありますが、あっても月に3~4回程度と頻度は多くありません。
施設の看護師は介護スキルがアップする
高齢化が深刻化する日本において、介護スキルはとても重要になります。
介護施設以外でも高齢の患者さんは増加しているので、介護施設で働いて介護スキルを身につけておくと、転職をしてもそのスキルが必ず活かされます。
施設で働くと判断力が身に付く
介護施設は医療従事者が少なく、医師が常駐していない場合がほとんどです。
利用者が急変した場合は看護師が状況を見て判断しなくてはいけないため、自然と判断力が身につきます。
施設看護師として働いた場合のデメリットはあるの?
医師が常駐していない場合が多いため、不測の事態では看護師にその判断が委ねられます。当然責任は重くなります。
親病院の医師や看護師とすぐに連携が取れるのであればそこまで責任は重くならずに済みますが、全ての介護施設がそういった体制になっているわけではありません。
就職前に仕事上で困ったときに相談先があるのかどうかも確認しておくと安心です。
緊急時に職場に向かって業務につけるよう看護師が待機するオンコール。
これも施設によっては必要とされるため、予め確認しておくべきです。
また、施設看護師として長く働くと、NICUといった急性期に戻るのが怖くなるといいます。これも看護師としての技術が低下してしまう恐れがあるわけです。
そして、人間関係も色々あります。
介護士との距離の取り方に苦労するといいます。
介護職と看護職の仕事の境目が曖昧な施設も多いため、利用者から不満を口にされることもしばしば。介護士によっては、自分の仕事を看護師に押し付けてしまうこともあるようです。
ベテラン介護士と気の強い看護師が喧嘩になることもよくあるといいます。
デイサービスの施設で働く看護師の役割は?
デイサービスの施設であっても、看護師と聞くと医療行為をするイメージがありますが、医師のいないデイサービスでは多くの医療行為ができないため、痰の吸引や胃ろうの注入といった医療行為に限られます。
デイサービスの看護師は、他職員と連携して施設を運営することが目的なため、医療行為はほとんどしないのです。
デイサービスの利用者は患者ではないのです。
ただ要介護認定を受けている方を対象としている施設では、健康に不安や問題を抱えている方が多いため、それぞれに合ったアドバイスを本人やご家族、他の職員に助言をするのも仕事になります。
高齢者が多いため緊急事態もおこります。
その際は、蘇生も含めて他の職員に助言をしながら指示することも求められます。
介護士と看護師の仕事内容はまったく別ですが、小規模の施設になるほど、介護職員と同じような仕事をさせられてしまうのが現状です。
デイサービスの利用者は65歳以上の高齢者です。
そのため、勤務するのであれば、お年寄りとの触れ合いが好きでなければ務まりません。看護師であるプライドを強く持たず、人触れ合うのが好きでコミュニケーション能力が取れる人が向いているといえます。
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