犬が階段を降りれないのはナゼ?意外と臆病な犬の性格
2018.4.20
犬は階段を上るのに降りれない。という事が多いですよね。
どうして降りることが出来ないのでしょうか?大きな犬ならたやすいのでは?と思ってしまいますが、そこには意外な理由があるようです。
また階段を降りさせたくない、逆に降りれるようにしたいなどのお悩みについても対処方法をご紹介いたします。階段でお困りの方は参考にしてみてください。
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この記事の目次
どうして犬は階段を降りれないの?
犬を飼っている人で、散歩中に公園の階段を降りようとしたときに犬が急に尻込みした経験はありませんか?
普段は軽快に走るのが仕事の犬でも、階段を降りるのは苦手なようです。
それはどのような理由があるのでしょうか。
同じ動物でも猫は、家の中でところかまわず高いところに昇ったり、降りたりすることが大好きな生き物ですよね。
それは、猫は空間を立体的にとらえることができるからといわれています。
犬の場合は、体のバランスを下半身より上半身に比重を置くため、階段を下りるなどの動作の場合は頭を下にもたげることで、重心が上半身にいってしまい、バランスの調整が難しくなってしまうというわけです。
また、犬は、顔の近くに焦点をおくことが苦手な生き物です。
よく飼い主が犬に目を合わせようとすると、プイっと目をそらされてしまったことはないでしょうか。
これは犬にとって目を合わせるということは「ケンカ開始!」という合図になるという犬の本能がそうさせているのです。
中型犬くらいになると、約1メートルくらいは焦点を合わせずらいので、階段の上から下を見下ろしたときに、実際より急に見えて怖さを感じているはずです。
このようなことから、犬が階段を降りるのが怖いという理由が理解できますね。
こんな理由も犬が階段を降りれない事につながっている
犬は自分自身のことをよく理解している生き物です。
何かにぶつかりそうになった時、反射的によけたり、止まったりしたのを見ることがありますが、これは、自分の体のことを頭の中でイメージしているからといわれています。
また、猫は細い隙間にするっと入るのが得意ですが、犬にこうした行為は見られませんよね。
犬は、自分のお尻や脚を舐めますが、こうした行動により、自身の鼻先から尻尾までの全体構造を把握しているということです。
階段を昇り降りするときも例外ではなく、階段を降りるときは特に、体のバランスが悪くなる、脚がうまくかけられない!と本能で判断することがあります。
また、過去に自分の身におきた出来事もふまえます。
前にここで階段から落ちて怪我をした!という出来事を思い出し、さらに恐怖心に拍車をかけます。
このあたりは人間と同じですね。
人間も、痛い思いをした場所などトラウマで覚えているものですから。
そう考えると、犬は人間に近く人間に懐くのも自然に思えますね。
犬が階段を降りれない、上らないようにしたい時の対処法
室内で犬を飼っている場合ですと、階段の上り下りは日常のことなので、毎度、階段の前で怯えていると、困ってしまいますよね。
いくつか有効な対処法を挙げてみましょう。
ドッグステップ(犬用スロープ)を設置してみる
犬が段差を昇ったり降りたりするときに、ソファや階段などに設置し、昇降時の運動ショックをやわらげるという目的のものです。
犬の足腰の負担を軽くし、怪我の防止にも効果があります。
子犬や足腰の弱くなってきたシニア犬、短足胴長の犬種などによく使用されています。
階段の前に犬用のゲートを設置してみる
階段を犬が立ち入れない場所に決めてしまい、階段の前にゲートを置くことで犬が通れないようにします。
犬用のお店には色々な室内ゲートが売られています。
犬のサイズに応じたもの、開閉の仕方が異なるものなど、様々な環境に応じたものがありますので、ご自宅の環境に合ったものを選びましょう。
犬の生活スペースを1階の部屋を決め、2階に行く場合などは抱っこで連れて行くという方法にすると良いでしょう。
「階段=立ち入らない」というしつけをする
1と2の対策方法と比べると、少しハードルが高くなってしまいますが、犬にルールを覚えさせ、守らせるということです。
階段には立ち入らないよ、と普段からしつけて、移動するときには飼い主が抱っこするというルールを作ります。
飼い主の根気や労力がいる作業ですが、犬自身ルールを守らせるようにすると階段から落ちて怪我するといったことは少なくなるのではないでしょうか。
逆に犬が階段を降りられるようにするには?
犬種や犬の性格にもよるでしょうが、階段を怖がらず、らくらく昇降している犬も結構見かけますよね。
みんなどうやって階段をうまく降りられるようになったんだろう、コツはある?
そんな疑問にお答えしていきましょう。
犬は大体が慎重です。
臆病な性格といってもいいかもしれません。
なので、いきなり階段の上に連れて行って「さあ、降りてみて!」なんて無理強いしても逆効果です。
家の階段の材質は特に、木の場合が多いですよね。
これは人間でもすべることがありますので、犬にとっては恐怖でしょう。
すべりずらいマットを敷いて、工夫してみましょう。
これで準備は完了です。
次に、階段昇降の訓練にうつります。
まず、一番低い階段で練習します。
1階の一番下の階段に犬を乗せ、片足ずつ飼い主が床につけます。
手を離してもバランスがうまくとれそうだったら、手を離します。
飼い主は体勢を犬目線くらいまで低くし、犬を呼んでみます。
嫌がるようでしたら、無理はせず、一日一回、これを一週間ほど続けるとよいでしょう。
コツを覚えると、犬は喜んで自分で昇降するようになります。
犬の性格もありますので、あせらず、気長にトレーニングをすることが大事ですよ。
犬は階段を降りるのが怖い?階段を後ろ足から降りてくることは出来る?
私の実家で飼っている犬がシェットランド・シープドッグという中型犬です。
室内で飼っているのですが、家の階段の降りは怖いようで、いつも尻ごみしてしまいます。
鼻が長い犬種なので、余計に上から下を見るのが怖いのかな?とも思うんですが、それなら後ろ足から降りるという方法はあるのでしょうか。
調べてみたところ、よほど困ったときや足にトラブルがない限りは後ろ向きで歩くことはしないようです。
その理由は、前述の「犬は焦点があわせずらく視界がぼやけている」ということが大きな要因でしょう。
進む方向を見て歩く動物なので、人間のように「だったら後ろ足で…」とは考えないようです。